はじめに

 本県は、東西約 1,000km、南北約 400kmの広大な海域に点在する大小 160の島々からなる島嶼県で、島の生い立ち、地理的位置、亜熱帯海洋性気候などの環境条件と相まって、それぞれの島ごとに豊かで多様な自然環境が形成されています。
 県では、このような豊かな自然環境を適切に保全し、将来の世代に引き継ぐため、地域の自然環境特性に基づき保全の基本的な方向を示した「自然環境の保全に関する指針」を策定しました。
 今後、県では、この指針を踏まえ自然保護施策を進めていきたいと考えておりますので、県民の皆様のご理解とご協力をお願いします。


指針の目的

  現在、県内各地において開発事業などによる自然環境の改変が進み、生態系への影響や貴重な野生生物の減少が心配されています。
 また、都市化の進行によりトンボやチョウといったこれまで普通にみかけた生き物が見られなくなるなど身近にあった自然も少なくなりつつあります。
 そのため、この指針では、それぞれの島ごとの多様な生態系が健全な状態で維持されるよう、地域ごとの自然の現況や特性を把握したうえで保全すべき自然を明らかにするとともに適切な保全のあり方を示してあります。



自然環境の保全に関する指針のあらまし 指針の位置づけ