「圏域診断カルテ」

図 面 番 号

  9

圏域区分番号

14

作成年月日

    年 月 日

2次メッシュコード

392777

3次メッシュコード

06,09,15,16,18,19,25,26,27,28,29,36,37,38,39,46,47,49,56,57

保全性分級区分名

自然環境の保全を図る区域

圏域内市町村名

名護市

自然環境


























 

地形・地質








 

 地形分類は、内陸部は概ね砂礫台地である。中央部は山地・丘陵地(急斜面)が混在し、山地・丘陵地(山頂及び山腹緩斜面)、谷底平野、扇状地・急な谷底平野・崖錐、崖、採石場、人工改変地がある。南部に人工改変地がある。市街地は三角州・海岸平野、南西部は谷底平野である。沿岸部は河原・浜である。
 表層土壌は、内陸部は概ね黄色土壌であり、一部に表層グライ系赤黄色土壌、乾性黄色土壌、褐色低地土壌がある。北東部に細粒グライ土壌、北部・南部に乾性赤色土壌がある。沿岸部南部に未熟土、粗粒褐色低地土壌、屋部川沿いに細粒灰色低地土壌、細粒グライ土壌がある。
 表層地質は、西部は概ね粘板岩〜千枚岩(中・古生界)であり、礫層(更新統〜鮮新統)、古期石灰岩(中・古生界)が混在する。東部は概ね砂礫層(更新統〜鮮新統)であり、沖積砂礫土(現世統)、礫層(更新統〜鮮新統)、粘板岩〜千枚岩(中・古生界)が混在する。沿岸部に海浜砂層(現世統)がある。
 特異な地形・地質として、「堤州(砂州)」、「砂嘴」がある。

植   物






 

 現存植生は、内陸部は概ね畑地雑草群落であり、一部にリュウキュウマツ群落、リュウキュウアオキ−スダジイ群集、チガヤ−ススキ群落がある。南西部にナガミボチョウジ−クスノハカエデ群落、造成地・採石場があり、南部に緑の多い住宅地・公園・墓地等、ソウジュ植林、休耕田雑草群落、北部・南東部に開放水域がある。沿岸部は緑の多い住宅地・公園・墓地等、アダン−オオハマボウ群落、自然裸地が混在する。内陸部南部に市街地がある。
 植生自然度は、概ね2であり、一部に5、9がある。南西部に1があり、南部に1、3、4、北部・南東部に0がある。沿岸部は0、2、10が混在する。
 県指定天然記念物「名護のひんぷんがじまる」がある。

動   物


 

 貴重な動物として、危急種2種(うち国指定天然記念物1種)、希少種16種(うち県指定天然記念物2種)が確認されている。
 また、少なくとも、危急種2種(うち国指定天然記念物1種)、希少種4種(うち県指定天然記念物2種)の生息推定域である。

そ の 他

 

 県指定史跡「古我知焼窯跡」がある。埋蔵文化財包蔵地として、貝塚が3件、散布地が6件、グスクが1件ある。
 名護自然動植物公園<動植物公園>、名護中央公園、沖縄海中公園<ビーチ>がある。

社会環境













 

法 規 制







 

 一部地域が保安林として指定されている。
 名護岳周辺が県設名護岳鳥獣保護区(森林鳥獣生息地)に設定されており、一部は特別保護地区に指定されている。
 西屋部川、屋部川、我部祖河川、幸地川は河川区域に指定されている。
 西屋部川沿い、幸地川沿いに砂防指定地がある。
 我部祖河川の喜知留川合流点から上流は水質環境基準(河川A類型)、喜知留川合流点から下流の奈佐田川合流点までは水質環境基準(河川B類型)に指定されている。
 全域が名護都市計区域に指定されている。大宮風致地区、九年又風致地区がある。
 一部地域が騒音規制地域、振動規制地域、悪臭規制地域に指定されている。

土地利用



 

 一部地域が地域森林計画区域に定められている。
 南東部、北東部の一部を除き農業振興地域に指定され、農用地区域となっている。
 土地利用の現況は、概ねサトウキビ畑であり、普通畑、パイナップル畑、広葉樹林が混在する。東部、沿岸部は概ね一般住宅地区であり、運動競技施設、空地、公園緑地、文教地区、運輸流通施設等が混在し、一部に果樹園、針葉樹林、野草地がある。

そ の 他



 

河   川
 

 西屋部川、屋部川、奈佐田川、我部祖河川、為又川、東屋部川、寄合川がある。
 内原ダム、屋部ダム、九年又ダムがある。

景   観
眺 望 点

 名護岳の北東部が沖縄海岸国定公園(特別地域)に指定されている。
 名護岳中央公園(眺望地)がある。

                          特 記 事 項