「圏域診断カルテ」

図 面 番 号

 51

圏域区分番号

 4

作成年月日

  年 月 日

2次メッシュコード

372512

3次メッシュコード

22,23,30,31,32,33,34,40,41,42,43,44,50,51,52,53,61,62,63,72,73

保全性分級区分名

自然環境の保全を図る区域

圏域内市町村名

平良市、下地町

自然環境






















 

地形・地質






 

 地形分類は、概ね台地・段丘(中位面)であり、一部に丘陵地(開折谷・溶食谷)、台地・段丘(石灰岩堤)、西部に台地・段丘(下位面)、東部には崖(段丘崖)、断層崖、南東部に人工平坦地がある。沿岸部の一部に埋立地、海浜がある。
 表層土壌は、暗質暗赤色土壌、細粒暗赤色土壌が混在し、一部に塩基系暗赤色土壌、埴質未熟土壌、東部に細粒黄色土壌がある。
 表層地質は、概ね琉球石灰岩(第四紀:更新世)であり、東部に赤褐色粘土(第四紀:更新世)がある。西部・中部・北東部・東部に北西−南東方向の断層がある。
 特異な地形・地質として、久松北西部に「石灰岩堤」、北部・東部に「石灰岩堤」、「活断層」がある。

植   物




 

 現存植生は、市街地を除き概ね畑地・雑草群落であり、一部にモクマオウ植林、タブ群落(ヤブニッケイ群落)、外国産広葉樹林(ギンネム林)、北部にナガミボチョウジ−クスノハカエデ群落、隆起珊瑚礁植生、人工草地、リュウキュウマツ群落がある。南西部沿岸は、概ねアダン−オオハマボウ群落であり、一部に隆起珊瑚礁植生がある。北西部・南西部に市街地、北部に造成地がある。
 植生自然度は、概ね2であり、一部に3、9、北西部・南西部に1、北部に1、2、9、10がある。南西部沿岸は10である。

動   物
 

 貴重な動物として、希少種2種(うち国指定天然記念物1種)が確認されている。
 また、少なくとも、危急種2種、希少種10種の生息推定域である。

そ の 他



 

 県指定天然記念物「宮古馬」、平良市指定天然記念物「シマジリクジラ化石」、「ツヅピスキアブ」がある。
 国指定史跡「大和井」、県指定史跡「仲宗根豊見親の墓」、「ドイツ皇帝博愛記念碑」がある。
 埋蔵文化財包蔵地として、散布地7件、集落跡4件がある。
 御嶽等拝所が8件ある。

社会環境







 

法 規 制
 

 南西部が県設与那覇湾鳥獣保護区(集団渡来地)に設定されている。
 西部・東部の一部が保安林に指定されている。

土地利用




 

 南部の概ね全域と北部の一部が農用地区域となっている。
 一部地域が地域森林計画区域に定められている。
 土地利用の現況は、北西部・中央部・南西部は一般住宅地区、商業地区、文教地区、工業地区、広葉樹林、空地、野草地、普通畑が混在し、北西部に運輸流通施設、中央部に公共業務地区、南西部に混交樹林がある。その他地域は、概ねサトウキビ畑であり、一部に広葉樹林、普通畑、北部に運動競技施設、北東部に針葉樹林、南東部に混交樹林、運輸流通施設、東部に公園緑地がある。

そ の 他


 

河   川

 

景   観
眺 望 点

 パイナガマビーチ(ビーチ・キャンプ)、カママ嶺公園(公園・眺望地)がある。
 

特 記 事 項







 

 荷川の井、大和井、ブトラ井、スサカガー、イザガー、モリカガー、八原ガマ(有水洞穴)がある。
 このうち、モリカガーではホラアナマメシジミ、オキナワミズゴマツボ、アシナガヌマエビ、サキシマヌマエビ、イザガーではアシナガヌマエビ、サキシマヌマエビ、ブトラ井・荷川の井ではアシナガヌマエビが確認されている。(「平良市自然環境保全基本構想」1996年、平良市)