倉敷ダム
倉敷ダムの概要
沖縄本島中部に位置する沖縄市の自然溢れる緩やかな丘陵地帯を流れる比謝川は、与那原川、長田川と合流し、東シナ海へと続く流域49.7km2幹線流路延長14.4kmの本島最大の流域面積を持つ二級河川です。
比謝川総合開発事業(倉敷ダム)は、比謝川水系与那原川上流に昭和36(1961)年に建設された利水専用の瑞慶山ダムを、利水と治水の両目的を兼ねた多目的ダムとして再開発する事業で、国と沖縄県企業局の共同事業として昭和57(1982)年度より建設に着手し、総事業費490億円を投入し平成8(1996)年3月に完了しました。そして、翌月の4月、沖縄県土木建築部が管理する「倉敷ダム」として生まれ変わり、わたしたちの暮らしを支えています。
工事期間:昭和61年度~平成7年度
ダムのはたらき
倉敷ダムは多目的ダムとして、洪水調節、流水の正常な機能の維持、水道用水の開発の三つのはたらきがあります。
洪水調節
大雨が降ると川は満杯になり、あふれた水は道路や畑、そして家にまで流れ込んできます。そこで倉敷ダムでは、大雨で流れ込んできた水を貯めて、ダム下流で氾濫しないように水を調節します。これを洪水調節といいます。ちなみに倉敷ダムは、50年に1度起きると思われる大雨が起きても、下流の川があふれないような計画になっています。
洪水調整図
流水の正常な機能の維持
日照りなどが続くと川の水が少なくなります。そこで、川の水質を保ったり、また、河川の水を利用して来た人々や川に住む生物などのために、ダムの水を一定量流して、川の働きを守っています。
水道用水の開発
皆さんが飲んだり、お風呂や掃除に使ったりする水道水の約60%は、ダムに貯めた水です。
倉敷ダムからは、一日最大50,600m3の水を送ることができます。
ちなみに、ダムの水は浄水場できれいにして皆さんの家に送られています。
上図の黒字の河川は大保ダムへ導水、赤字の河川は倉敷ダムへ導水となります。
ダムの構造
ダムの緒元
|
本ダム |
脇ダム |
---|---|---|
形式 |
ゾーン型ロックフィルダム |
ゾーン型ロックフィルダム |
堤高 |
33.5m |
15.0m |
堤頂長 |
441.0m |
200.0m |
ダム天端高 |
EL69.0m |
EL69.0m |
堤体積 |
876,000m3 |
80,000m3 |
計画高水流量 |
90m3/s |
90m3/s |
集水面積 |
4.7km2 |
---|---|
湛水面積 |
0.77km2 |
総貯水容量 |
7,100,000m3 |
有効貯水容量 |
6,900,000m3 |
常時満水位 |
EL64.2m |
サーチャージ水位 |
65.5m |
設計洪水位 |
EL66.5m |
利水容量 |
5,900,000m3 |
※流水の正常な機能の維持に必要な容量を含む。
ダムの貯水池容量配分図・計画流量配分図
貯水池容量配分図
計画高水流量配分図
アクセス・問い合わせ
倉敷ダム管理所
- 住所:〒904-1112 沖縄県うるま市石川楚南879-1
- 電話:098-938-9325
- ファクス:098-939-8923
- MAIL:kurasiki@fine.ocn.ne.jp(一般用)
東南植物楽園から北向け(株式会社倉敷向け)に約2kmほど直進するとダムに到着します。
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このページに関するお問い合わせ
沖縄県 土木建築部 中部土木事務所
〒904-2155 沖縄県沖縄市美原1-6-34 中部合同庁舎3階
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