沖縄県福祉サービス第三者評価事業評価結果 城岳こども園

ページ番号1037192  更新日 2025年11月20日

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基本情報

1 事業所名:公私連携幼保連携型認定こども園 社会福祉法人ポプラ福祉会那覇市認定こども園 城岳こども園
2 経営主体:社会福祉法人 ポプラ福祉会
3 所在地:那覇市楚辺2-1-1

第三者評価結果の概要

総評

特に評価の高い点

1 環境を通して行う教育及び保育の一体的展開として園児が主体的に活動できる環境を整備し、園児の生活と遊びを豊かにする教育・保育を展開している。

 常に快適な状態を維持し、園児が利用しやすい環境を整えている。入園前の面談や進級時の引き継ぎにおいて、園児の個性や状況を把握している。園児の思いを受け止め、気持ちを表現できるよう配慮し、状況に応じた言葉がけを工夫している。園児の発達段階に応じ、基本的生活習慣の年間計画を立て、一人ひとりに合わせた援助を行い、園児の「自分でやろう」とする気持ちを尊重している。家庭と連携しつつ、自立を促している。指導計画に基づき、季節や場所に応じた多様なコーナー遊びの環境を整備し、自然体験や遊具等を通じて自主的な活動を促している。異年齢交流を通じた遊びも重視し、強制せず、園児の主体性を尊重している。運動遊びやチャレンジカードを活用し、友だちと協同して身体を動かす活動を援助している。

2 園長は、管理者のリーダーシップを発揮し、職員一人ひとりが、園児や保護者と信頼関係を築き、教育保育の質の向上に向けての取組を工夫している。

 園長の職務・役割、能力、姿勢を明確化し、研修を通じて職員に周知・共有している。また、教育・保育の質の向上に関する取り組みとして、毎年保護者アンケートと職員自己評価を実施し、その結果に基づき具体的な改善計画を策定している。毎週の会議や月1回の園内研修では、職員間で活発な意見交換が行われている。園長は「チーム城岳」を掲げ、職員を信頼し、園運営を任せている。さらに、修繕依頼への迅速な対応や、毎年実施される職員同士の教育保育参観など、教育・研修の充実を図ることで、質の向上に継続的に取り組んでいる。

3 園児の健康管理を適切に行い、園児がおいしく安心して食べることのできる食事を提供し、食事を楽しむことができるよう工夫をしている。

 保健計画に基づき看護師を配置し、園児の健康管理を適切に行っている。入園前後や送迎時には保護者から必要な情報を常に入手し、連携のもと個別の健康カードを作成している。園児の体調が悪化した場合や怪我の際には、マニュアルに沿って速やかに保護者へ連絡し、朝礼や週案会議などを通じて、園児の健康情報を職員間で適切に共有している。また、保健だよりを通じて、保護者に健康に関する方針や取り組みを伝えている。栄養士を配置し、「食育」を柱とした指導計画を策定し、園児の発達段階に合わせた適切な食事の援助を行っている。週1回の給食会議では調理の工夫を検討し、野菜の栽培・収穫体験を通して、園児の食への興味を引き出している。友だちや保育教諭と共に和やかな雰囲気で食事を摂り、苦手な献立は無理強いせず、園児自身が食べる量を選べるよう配慮している。強化磁器の食器を使用し、温かい食事を楽しめるよう努めている。看護師や栄養士等の専門職員と保育教諭などが連携し、健康管理や食事において、より質の高い保育を提供している。

改善を求められる点

1 人権擁護のセルフチェック後の効果的な活用が望まれる。

 園児の尊重や基本的人権への配慮について、定期的に状況の把握・評価等を行い、必要な対応を図っているが、セルフチェックを行った後の疑問点の解消や改善点の共有を全体で定期的に行うなど、組織的な対応が望まれる。

2 施設における不適切な関わりの防止において、対応マニュアルを整備し、不適切な関わりがあった場合の対応方法等を明文化することが望まれる。

 保護者による不適切な養育についての対応マニュアルを整備しているが、職員に対しては、不適切な関わり防止のマニュアルを整備し職員へ周知するとともに、法人として職員の不適切な関わりがあった場合の対応方法(罰則規程等)について明文化が望まれる。

第三者評価結果に対する施設・事業所のコメント

 城岳こども園は、平成30年に公立幼稚園から那覇市より、公私連携こども園として指定を受け、令和6年度で7年目を迎えました。第三者評価の受審を移行後、5年の間に2回、6年目以降は10年以内に2回、継続して受けることが義務付けされています。今回は、初めて利用する機関でしたが、3回目の受審ということもあり、気持ち的に余裕を持って受けましたが、結果は今までより、厳しい評価となりました。しかし、自分たちで見えていなかったことが見え、マニュアルを整備するだけではなく、全職員が理解し、活用できることが重要であるということを再認識しました。福祉サービス業も、目まぐるしい速さで、質の向上が求められていると実感しました。ポジティブに捉えて見直していきたいと思います。また、今回4~7月の短期間かつ新年度という、時期的に忙しい中での受審でしたが、入社したばかりの職員も交えながら、教育保育や園経営について共通理解したり、調査項目を書き込んだり、入園したばかりにも関わらず沢山の保護者様からの保護者アンケートを回答していただき、新年度ならではのご意見・ご感想もたくさん頂く事ができました。短期間での第三者評価の受審は、大変でしたが、全職員で取り組む中、チーム城岳の絆を深める事ができ、多くの発見が質の向上につながっていくと思います。より良い教育・保育の提供ができるよう、職員一人一人がアップデートし、子どもたちに還元できるようこれからも学び続けていこうと、職員の目標が一つになりました。
 福祉サービスを提供する全ての施設が第三者評価受審を義務化されることで、施設の透明性、職員の意識や質の向上、保護者や利用者との連携強化に繋がり、安心して利用する事ができるのではないかと考えます。
 

評価結果の詳細

第三者評価機関

特定非営利活動法人 介護と福祉の調査機関おきなわ

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このページに関するお問い合わせ

沖縄県 生活福祉部 福祉政策課
〒900-8570 沖縄県那覇市泉崎1-2-2
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