工事設計金額の積算誤りについて(第2報)
令和7年5月22日に公表した「旧県立図書館改修工事(電気)」に係る工事設計金額の積算誤りの件について、下記のとおり対応することとしたのでご報告致します。
なお、落札者となり得た事業者及び現契約者には責任が無いことから、企業名の公表は控えさせて頂きます。
1 発注工事の概要
工事名:旧県立図書館改修工事(電気)
施工場所:那覇市寄宮1-2-16 旧県立図書館
予定価格:344,827,000円(税抜) ※事後公表
最低制限価格:241,387,000円(税抜) ※事後公表
契約金額:244,520,000円(税抜)
工 期:令和7年3月25日から令和7年11月19日
2 原因について
県における内部のチェック体制が機能しなかった結果、成果品の誤りを把握できず、工事設計書作成において積算の誤りが発生しました。
具体的な内容としては、積算システム内で電気ケーブル単価に別の単価を設定していたことや照明器具の撤去工事に必要のない器具費を計上していた等となっております。
3 判明の経緯等
積算について、一部の入札参加者から異議申立てがあったことから、管財課において設計書を精査したところ、誤りが生じていることを確認しました。これにより、正しい予定価格及び最低制限価格で入札を実施していたと仮定した場合には、落札者に変更が生じることが判明しました。
【経緯】
⑴ 令和7年2月12日:公告日
⑵ 令和7年3月7日:入札日
⑶ 令和7年3月10日:開札日
⑷ 令和7年3月14日:落札決定通知
⑸ 令和7年3月24日:契約締結
⑹ 令和7年4月30日:入札参加者の一部から、予定価格の再精査・再確認の申立
⑺ 令和7年5月9日:工事設計書全ての精査を終え、積算誤りが判明
⑻ 令和7年5月29日:落札者となり得た事業者及び現契約者に対応方針を説明
4 対応方針について
本工事にかかる契約は法的に有効であり、現契約者に責めに帰すべき理由がないこと、現契約の解除・再度の契約手続きを行った場合には本工事の関連工事にも影響が生じ、多額の費用が発生してしまうこと、工期延長により本庁舎(行政棟)改修工事全体の事業スケジュールに支障が生じることなどを総合的に勘案した結果、影響を最小限に抑える方法として、現契約を継続することといたしました。
5 再発防止策
今回の積算誤りが起こった原因を詳細に分析し、同様の問題が生じないよう、工事設計書作成時におけるチェック体制強化・徹底を図るとともに全庁的なプロジェクトチームを設置し、再発防止に向けた検討を進め、しっかりと対応していくことに努めてまいります。
6 関係者への対応
落札者となり得た事業者及び現契約者には本事案が発生した経緯、原因及び再発防止策を説明し、謝罪を行った上で、現在契約している本工事を継続する方針をお伝えしております。
県としては、この方針に理解が得られるよう、引き続き丁寧に説明し、対応してまいります。
落札者となり得た事業者、現契約者及びその関係者並びに県民の皆様方に多大なご迷惑をお掛けしたことに対し、心よりお詫び申し上げますとともに、今後、同様の事案が発生しないよう、有効な再発防止策を講じてまいります。
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