有害物質及び廃棄物に関する国連特別報告者 マルコス・A・オレリャーナ氏 沖縄招へい
イベントカテゴリ: フェア・催し
有害物質及び廃棄物に関する国連特別報告者 マルコス・A・オレリャーナ氏 沖縄招へい
令和5年9月の知事の国連訪問の際に面談を行った「有害物質及び廃棄物に関する国連特別報告者 マルコス・A・オレリャーナ氏」を招へいし、知事や関係者との面談、米軍基地及びその周辺の視察、シンポジウムの開催等を実施することで、県内外及び国際社会に対してPFAS 問題等、沖縄の基地負担の現状等について情報発信を行うとともに、PFAS 問題や地位協定の問題など沖縄の基地負担の現状や辺野古新基地建設問題等について、招へい者の理解と協力を得る取組を行いました。
招へいの概要
今回の国連特別報告者の招へいにおいては、知事や嘉手納町長、地元住民との面談、意見交換を行うとともに、普天間飛行場や嘉手納飛行場、浄水施設などの現地視察を行いました。 また、「国連特別報告者と考えるPFAS問題」をテーマとしたシンポジウムを開催しました。
- 日程
- 令和6年(2024年)11月18日(月曜日)~11月20日(水曜日)
- 取組概要
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1 知事等との面談、意見交換
(1)知事との面談
(2)嘉手納町長との面談
(3)「屋良共栄会」との意見交換
(4)「宜野湾美ら水会」との意見交換
(5)沖縄県庁関係課による概要説明
2 現地視察
(1)普天間飛行場及びその周辺(嘉数高台公園、喜友名泉)
(2)嘉手納飛行場及びその周辺(道の駅かでな、屋良ウブガー、大工廻川)
(3)北谷浄水場
(4)沖縄県公文書館
(5)辺野古新基地建設現場
3 シンポジウム「国連特別報告者と考えるPFAS問題」の開催
招へい1日目(令和6年11月18日)
(1)知事面談(場所:沖縄県庁知事応接室)
【主な知事の発言概要】
・国連での面談をきっかけに沖縄への訪問が実現したことに感謝する。
・20日まで関係者との面談や米軍基地の視察、シンポジウムを行う機会を嬉しく思っている。
・訪問後も国際社会で情報収集し、問題解決に努めたい。
【主なオレリャーナ氏の発言概要】
・玉城知事からの招待に感謝し、沖縄の現状やPFASについて学ぶことを楽しみにしている。
・有害物質と人権に関する監視と報告が任務であり、特にPFASの問題が重要である。
・PFASは環境に深刻な影響を及ぼすため、解決を促進する必要がある。
・沖縄特有の問題についても、ぜひ色々と伺いたい。

(2)沖縄県庁関係各課による概要説明 (場所:沖縄県庁会議室)
【概要】
・沖縄県庁関係各課職員より、在沖米軍の現状、事件・事故・PFOS等の問題などの米軍基地から派生する諸問題、PFOS等に関する調査の実施や水道水のPFAS低減化対策など、沖縄県のPFOS等の対策、米軍基地返還跡地における廃棄物問題、辺野古新基地建設問題などについてオレリャーナ氏に説明を行いました。
(3)沖縄公文書館視察(場所:沖縄公文書館)
【概要】
・沖縄県公文書館では、令和6年(2024 年)9月19 日から令和7年(2025 年)2月9日まで、「水と生きる沖縄 ‐公文書館資料からその謎にせまる-NO WATER -NO LIFE :The History & Mystery of Okinawa’s Quest for Good Water」という展示企画が行われており、沖縄県公文書館専門員から、沖縄の戦前、沖縄戦、米軍統治下や復帰後の「水」に関する展示資料の内容や沖縄県公文書館内に所蔵されている資料について、オレリャーナ氏に説明を行いました。

招へい2日目(令和7年11月19日)
(1)嘉手納町長との面談(場所:嘉手納町 町長応接室)
【概要】
・嘉手納町長から、嘉手納飛行場周辺で検出されているPFASの問題や、騒音問題、排ガスによる悪臭の問題などについて説明がありました。

(2)道の駅かでな視察(場所:道の駅かでな)
【概要】
・嘉手納飛行場を眺めながら、嘉手納町職員及びジャーナリストの島袋夏子氏より、嘉手納飛行場の概要、嘉手納飛行場の騒音問題、嘉手納飛行場地下において地下水が流れていることなどについてオレリャーナ氏に説明を行うとともに、オレリャーナ氏に離発着する飛行機騒音の実態を感じていただきました。

(3)屋良ウブガー視察(場所:屋良ウブガー)
【概要】
・地元住民である「屋良共栄会」より屋良ウブガーについて「この湧水は、昔、子どもが生まれたときの産湯として使われており、大切な場所である」「見ての通り水はきれいではあるが、汚染されており使えない」などの説明を頂きました。
オレリャーナ氏からは「今も産湯として使われているのか」「化学物質は目には見えない」などの発言がありました。

(4)大工廻川視察 (場所:県道74号沿い大工廻川)
【概要】
・企業局職員より嘉手納基地周辺の大工廻川や井戸群等のPFASの調査結果の説明を行いました。

(5)北谷浄水場現地視察 (場所:北谷浄水場)
【概要】
・沖縄県企業局職員より、北谷浄水場の概要、沖縄本島の水事情、沖縄県企業局の水源と水道施設、水道水におけるPFOS等の低減化の取組などについて、オレリャーナ氏に説明を行うとともに、北谷浄水場内に設置されている粒状活性炭吸着池の視察を行いました。

(6)嘉数高台公園視察 (場所:嘉数高台公園)
【概要】
・普天間飛行場を眺めながら、宜野湾市職員より、普天間飛行場の概要、普天間飛行場の騒音問題、普天間飛行場から起因する事故等の問題やPFOS等の問題などについてオレリャーナ氏に説明を行いました。

(7)喜友名泉視察 (場所:喜友名泉)
【概要】
・「宜野湾美ら水会」より喜友名泉(ちゅんなーがー)のPFAS検出箇所の説明を頂くとともに意見交換を行いました。
オレリャーナ氏からは、「皆さんの証言は非常に重要であり、皆さんからの声を国連の総会に持っていきたい」「今回の視察結果も含め『軍事活動と有害物質』をテーマにした報告を2025年に国連に提出する」との発言がありました。

招へい3日目(令和7年11月20日)
(1)辺野古新基地建設現場視察(場所:瀬嵩の浜)
【概要】
・辺野古新基地建設現場を眺めながら、沖縄県職員より、辺野古新基地建設問題の概要や辺野古新基地が自然環境に与える影響などについてオレリャーナ氏に説明を行いました。

(2)シンポジウム「国連特別報告者と考えるPFAS問題」
- 開催日
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2024年11月20日(水曜日)
- 開催時間
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午後6時30分 から 午後8時30分 まで
(開場 午後6時00分)
- 開催場所
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沖縄タイムスホール
- 内容
有害物質及び廃棄物に関する国連特別報告者による基調講演及び有識者によるパネルディスカッションスカッション
- 申込み締め切り日
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申込みは終了しました。
- 申込み
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必要
- 費用
- 参加無料
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総合司会
ファシリテーター
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島袋 夏子
(琉球朝日放送編成部副部長)
- 登壇者
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玉城デニー (沖縄県知事)
マルコス・A・オレリャーナ
(有害物質及び廃棄物に関する国連特別報告者)
柴田 康行(国立環境研究所 名誉研究員)
平良 いずみ(元テレビキャスター)
- 備考
- 同時通訳、手話通訳を行います。
アーカイブ動画
沖縄県公式YouTubeチャンネルにて、シンポジウムのアーカイブ動画を配信しております。




シンポジウム 開催案内チラシ


このページに関するお問い合わせ
沖縄県 知事公室 辺野古新基地建設問題対策課
〒900-8570 沖縄県那覇市泉崎1-2-2 行政棟6階(南側)
電話:098-866-7495
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