フレッシュ教員からのメッセージ(国頭)

ページ番号1008604  更新日 2024年1月11日

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採用されてまだ間もないですが、ガッツと子どもたちへの思いは誰にも負けないルーキーたちから教諭を目指す方々への熱いメッセージです。

初任者研修を終えて ~国頭地区小学校で採用の新里教諭~

名護市立大北小学校 初任者 新里 すず

1 はじめに

「将来の夢は日本一笑顔の教師です。」これは、私が小学5年生の13歳祝いで、先生方や保護者の前で発表した夢である。この漠然とした夢は、いつの間にか「両親のように子供の成長を支える仕事をしたい。」という、絶対に達成したい目標へと変わった。進学先の大学では、アルバイトを続けながら教員採用試験に向けて、教授からの指導を仰ぎ、大学の仲間と切磋琢磨し、勉学に励んだ。
そして2021年10月の合格発表で自分の受験番号を見つけたときは、涙が出るほど嬉しかったと同時に、これまで未熟な私を支えてくださった方々への感謝の気持ちが溢れた。
さらに、新年度、国頭教育事務所の喜友名悟所長から辞令をいただいた際には、教員のスタートラインに立てた喜びやこれから出会う子供達、初任者研修での沢山の学びについて、様々な思いが込み上げてきた。

2 校内における研修

写真:研修の様子1

校内研修では、宮城敬校長先生をはじめ、伊藝剛教頭先生、拠点校指導教員の玉城洋之先生、黛智久先生、校内指導教員の新垣由美子先生、非常勤講師の田港朝佳先生、大北小学校の多くの先生方には様々なご指導ご配慮をしていただき、充実した一年間となった。
特に、拠点校指導教員の玉城洋之先生、黛智久先生には、右も左もわからない私に、学級経営の意義から生徒指導、授業実践方法、児童への指導・支援の悩み等について、丁寧に助言をいただいた。

校内指導教員の新垣由美子先生には、学級経営や生徒指導・授業づくりについての悩みを親身になって聴いて下さり、実践していることや教材研究のポイント、指導の手立て等、沢山のことを教えていただいた。多くの先生方の支えがあったからこそ、日々児童と向き合い、共に成長することができたと思う。

示範授業では、9人の先生方の授業を参観させていただき、授業の導入から発問の仕方、さらに準備の大切さに気づくことができた。全ての示範授業において印象的だったことが、児童の学習へ向かう姿勢である。一人一人が意欲的に、楽しく授業に参加していた。このような児童の反応を引き出すために、先生方は様々な活動を準備し、児童の視覚に訴える教材の工夫に取り組んでいた。私も授業で実践してみたいと感じた。
さらに高学年になると、グループ活動では、一人一人が自分の意見を持った上で議論し、グループとしての意見をまとめることができていた。これも、他者の意見を尊重すること、折り合いの付け方の指導ができていたからだと感じた。

7回の研究授業では、授業づくりを多くの先生方に相談しながら行った。身に付けさせたい力を明確にし、児童の実態を踏まえながらの授業づくりでは、的確な指示の出し方や、児童の意欲・関心を高めるための工夫した発問の難しさに直面した。さらに、授業づくりのみならず、学級経営でも多くの課題がみられた。しかし、授業中の児童の表情や主体的に学ぼうとする姿が見られた時は嬉しさが込み上げてきた。
また、授業後の振り返りでは、児童の日頃の様子を共有しながら、校長先生や教頭先生から助言もいただき、その後の学級経営・授業づくりへ活かすことができた。
指導主事招聘の算数科の研究授業では、国頭教育事務所の仲村耕也指導主事から、児童の意欲・関心を高めるための手立てを丁寧に教えていただき、とても充実した研究授業となった。

校内の研修では、多くの先生方に支えられ、充実した学びの場となった。この感謝の気持ちを忘れず、これからも指導力向上に向けて常に学び続けていきたい。

3 校外における研修

校外研修では、沖縄県教育委員会、県立総合教育センター、国頭教育事務所、名護市教育委員会指導主事の先生方が、感染症対策を講じて研修を実施してくださり、多くの学びを得ることができた。
どの研修も、各分野の専門の先生方に講話をいただき、すぐに実践で取り入れたいことが沢山あり、「明日の授業で今日学んだことをやってみよう。」という気持ちで研修を終えることができた。
示範授業やへき地研修では、経験豊富な先生方の授業を動画で視聴することができ、授業の導入から終末までの流れや学習活動の工夫などの授業方法を多く学んだ。全ての発問には、授業者の意図があり、児童が主体的に活動しているのは、先生の指示や発問が明確で分かりやすいからだと感じた。また、児童全員が自分の意見を持ち、楽しそうに活動できる「支持的風土のある学級経営」は非常に勉強になった。
研修会で会える同期からは、日々の授業づくりをはじめ、生徒指導で実践していることや課題などを共有したことで、悩んでいるのは自分だけではないと感じたと同時に、多くの刺激をもらった。

4 おわりに

「どんな子供達に出会えるのかな。」とワクワクして始まった4月から、すでに1年が経とうとしている。この1年間、これまでの人生で経験したことのない楽しさや喜び、そして多くの学びがあった。それと同時に、毎日悩みを抱えた年でもあった。その度に、拠点校指導教員の玉城洋之先生や黛智久先生、校内指導教員の新垣由美子先生をはじめとする多くの先生方に支えられ乗り越えることができた。また、私が研修している間、児童を指導して下さった非常勤講師の田港朝佳先生にも、感謝の気持ちでいっぱいである。
何よりも、児童とのたわいのない会話や「先生!」と声をかけてくれた時の児童の笑顔を見たときには、疲れや悩みなどが消え、一緒に笑い合えた。そして、何よりも児童と共に成長することができたという喜びは、この先一生忘れないと思う。
初任者研修を主催し、校外研修の時は毎回声をかけて下さった国頭教育事務所指導主事の大城直美先生、社会人1年目でもある私を常に気にかけて支えて下さった大北小学校の先生方、そして最後まで私についてきてくれた3年2組の児童と出会えて、私は本当に幸せである。これからも、周りの方々への感謝の気持ちを忘れず、学び続け、児童と共に成長できる笑顔いっぱいの教師でありたい。

写真:研修の様子2

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