カジノ・エンターテイメントとは

① ラスベガス(米国ネバダ州)

ラスベガスのカジノに関する歴史的経緯

米国ネバダ州のラスベガスはカジノの代名詞ともなっていますが、カジノの歴史は世界恐慌の波を受けた1930年代、ネバダ州が税収確保を目的にカジノを建設したのが始まりとされています。

当初はフーバーダム建設労働者の娯楽の場として町が発展していきましたが、エンターテイメントの要素を持つカジノ・ホテルが出現し大成功を収めると、様々な魅力を備えたカジノ・リゾートが次々と建設され、大規模なリゾートがひしめくエンターテイメント・シティーに発展しました。現在では、世界中から年間3,600万人以上が訪れる一大リゾート地として、その発展はとどまるところを知りません。

近年では、コンベンションを目的に訪れる客が1割を超えており、世界最大規模のコンベンション・シティーとしても知られています。

統計資料に見るラスベガス

年間訪問客数 3635万1469人
ホテル/モーテル客室数 14万8941室
年間のコンベンション参加者数 449万2275人
カジノ収入 56億ドル(約5,000億円 1US$=90円)
旅行1回当たりの平均カジノ予算 482ドル(約43,380円 1US$=90円)
平均客室稼働率 81.5%(全米55.1%)
旅行者の平均年齢 50.0歳
海外からの旅行者の割合 14%
2009年 -ラスベガス観光局ホームページより

http://www.visitlasvegas.jp/media/fam_info.html

ラスベガスのカジノ・リゾート概観

巨大リゾート施設群:ストリップ通りに約2,000~5,000室の客室を持つ施設が軒を連ね、モノレールも整備されています。

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個性あるコンセプト:様々なコンセプトで他の施設と差別化が図られています。

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歩いて楽しい街:アトラクションやショッピング・グルメ等、昼も夜も歩くだけでも楽しめます。

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コンベンション施設:各施設とも大小さまざまな会議場、展示場、アリーナを備えています。

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http://www.mgmgrand.co

視察報告:米国ネバダ州 ラスベガス

平成20年度カジノ・エンターテイメント検討事業において、ラスベガスのカジノ・エンターテイメント施設、体制、支援策、人材育成等に関する視察を行いました。

視察期間:平成20年11月10日(月)~14日(金)

ネバダ州ゲーミング管理局

○ネバダ州ゲーミング管理局
(Gaming Control Board)

  • ネバダ州におけるカジノ産業の監視・管理を行う機関。運営費はスロットマシンから徴収されている。
ラスベガス観光局

○ラスベガス観光局
(LasVegas Convention And Visitors Authority)

  • ラスベガスを世界のレジャー・ビジネスの目的地にするための業務を行なっている。コンベンション誘致に力を入れている。(2009年約449万人)
ネバダ大学ラスベガス校

○ネバダ大学ラスベガス校
(University Of Nevada Las Vegas)

  • ラスベガスのカジノ産業の人材育成を担っている。
  • アメリカの4年制大学で唯一ゲーミング管理部門の学位取得が可能。実践的訓練、就労体験等に力を入れている。
カジノ事業者

○カジノ事業者

  • ラスベガスのカジノ事業者(ハラーズ・、エンターテイメント社MGMミラージュ社)に事業の概要や現況・課題、対策等についてヒアリングを行いました。
  • それぞれ、個性ある取組みと厳格な管理体制により運営されています。

ラスベガスでは歴史的な経緯もあり、カジノに関する様々な問題に対する管理体制が充実しています。カジノの発展と共に強化された管理・監視システムにより健全性をより確かなものにしています。