平成7年沖縄県産業連関表

2.県経済の機能分析


(1) 最終需要項目別生産誘発額

県内生産額5兆4,100億円は最終需要を賄うために、直接・間接に必要となった生産額の合計額である。
最終需要項目別の生産誘発額により県内生産額と最終需要額との関係をみると、県内生産額の34.2%は民間消費支出によって誘発されたものであり、同様に22.7%は県内総固定資本形成(公的12.4%、民間10.3%)、20.7%は移輸出、20.4%は一般政府消費支出、2.0%は家計外消費支出によってそれぞれ誘発されたものである。
また、この生産誘発依存度を平成2年と比べると、一般消費支出が7.2ポイント、県内総固定資本形成(公的)が2.0ポイント、家計外消費支出が0.3ポイント上昇し、他の項目は低下している。
次に、1単位の最終需要によって県内生産がどの程度誘発されたか(生産誘発係数)をみると、移輸出が1.35倍で最も高く、次いで県内総固定資本形成(公的)1.27倍、一般政府消費支出の1.21倍の順になっている。

最終需要項目別生産誘発依存度の比較



最終需要項目別生産誘発額及び依存度

最終需要項目別生産誘発額及び依存度
注:単位未満四捨五入のため内訳は必ずしも合計とは一致しない。

最終需要項目別生産誘発係数

最終需要項目別生産誘発係数

(2) 粗付加価値誘発額

  粗付加価値総額3兆2,293億円のうち、36.5%は民間消費支出によって、22.6%は一般政府消費支出によって誘発された。

(3) 移輸入誘発額

  移輸入総額1兆7,213億円のうち、45.8%は民間消費支出によって、30.0%は県内総固定資本(公的11.3%、民間18.7%)によって誘発されたものである。なお、各最終需要項目別の移輸入誘発係数は、平成2年と比べて、一般政府消費支出以外のすべての項目で低下している。



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