沖縄県鉱工業指数

平成16年 沖縄県鉱工業指数年報
(平成12年基準)


T 平成16年鉱工業の動向

1 概 況

    平成16年の本県の鉱工業指数を平成12年基準(平成12年=100.0)でみると、年平均指数で生産は91.7となり、対前年比で3.1%低下した。 また、出荷は77.6で同14.4%の低下、在庫は79.6で同22.0%の低下となった。
   本県の鉱工業の推移をみると、生産は平成16年も前年に引き続き低下し、石油製品工業、繊維工業(総合)、窯業・土石製品工業などが減少したことにより、 対前年比3.1%の低下となった。出荷も同様に前年に引き続き低下し、6年連続の低下となった。出荷の低下要因を業種別にみると、石油製品工業、金属製品工業、繊維工業(総合)などが減少したことにより、全体として同14.4%の低下となった。在庫は、平成15年までは2年連続の上昇であったが、平成16年は、石油製品工業、繊維工業(総合)及びパルプ・紙・紙加工品工業の減少により同22.0%の低下となった。
  なお、石油を除く鉱工業生産指数は、95.3となり、前年比で0.4%低下した。出荷指数(石油を除く)は91.5と同2.8%の低下、在庫指数(同)は105.3と同8.1%の上昇となった。

第1図 沖縄県鉱工業指数の推移

第2図 石油を除く鉱工業指数の推移

第5表 全国の鉱工業指数及び前期比(原指数)第6表 全国の鉱工業指数及び前期比(季調済)

第3図 鉱工業生産指数の全国との比較

第4図 鉱工業出荷指数の全国との比較

(1) 生 産

業種別の動き

   平成16年の生産指数は、食料品工業(前年比2.2%)、金属製品工業(同9.3%)、その他の工業(同12.7%)など5業種が増加したものの、石油製品工業(同▲43.0%)、繊維工業(総合)(同▲31.0%)、窯業・土石製品工業(同▲3.9%)など7業種の減少によって、対前年比で3.1%の低下となった。
   四半期別にみると、T期は、食料品工業(前期比▲1.8%)など3業種が減少したものの、金属製品工業(同20.8%)など9業種が増加したため、対前期 比で2.2%の上昇となった。U期は、繊維工業(総合)(同▲32.5%)など7業種が減少したものの、食料品工業(同9.2%)など5業種が増加したため、同3.1%の上昇となった。V期は、窯業・土石製品工業(同1.8%)など3業種が増加したものの、金属製品工業(同▲41.6%)など9業種が減少したため、同7.8%の低下となった。W期は、金属製品工業(同7.1%)など4業種が増加したものの、窯業・土石製品工業(同▲5.0%)など8業種が減少したため、同1.5%の低下となった。

第7表 業種別生産指数の動き


(2) 出 荷

業種別の動き

   平成16年の出荷指数は、食料品工業(前年比0.6%)、その他の工業(同17.2%)、化学工業(同7.8%)など6業種が増加したものの、石油製品工業(同▲38.1%)、金属製品工業(同▲13.7%)、繊維工業(総合)(同▲42.2%)など6業種の減少によって、対前年比で14.4%の低下となった。
  四半期別にみると、T期は、金属製品工業(前期比13.4%)など7業種が増加したものの、石油製品工業(同▲14.1%)など5業種が減少したため、対前期比で1.7%の低下となった。U期は、金属製品工業(同6.0%)など4業種が増加したものの、石油製品工業(同▲6.7%)など8業種が減少したため、同4.4%の低下となった。V期は、その他の工業(同8.2%)など3業種が増加したものの、石油製品工業(同▲24.3%)など9業種が減少したため、同11.7%の低下となった。W期は、繊維工業(総合)(同69.9%)など5業種が増加したものの、石油製品工業(同▲18.7%)など7業種が減少したため、同6.9%の低下となった。


第8表 業種別出荷の動き

(3) 在 庫

業種別の動き

   平成16年の在庫指数は、食料品工業(前年比13.2%)、窯業・土石製品工業(同7.5%)、化学工業(同28.3%)など9業種が増加したものの、石油製品工業(同▲44.7%)、繊維工業(総合)(同▲9.9%)及びパルプ・紙・紙加工品工業(同▲12.6%)の3業種の減少によって、対前年比22.0%の低下となった。
   四半期別にみると、T期は、食料品工業(前期比10.0%)など7業種が増加したものの、石油製品工業(同▲14.3%)など5業種が減少したため、対前期比で7.8%の低下となった。U期は、食料品工業(同5.7%)など8業種が増加したものの、石油製品工業(同▲44.4%)など4業種が減少したため、同21.2%の低下となった。V期は、鉱業(同▲5.0%)など3業種が減少したものの、石油製品工業(同2.3%)など8業種が増加したため、同1.5%の上昇となった。W期は、金属製品工業(同▲7.7%)など5業種が減少したものの、食料品工業(同10.3%)など7業種が増加したため、同2.7%の上昇となった。

第9表 業種別在庫指数の動き




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