沖縄県鉱工業指数

平成15年 沖縄県鉱工業指数年報
(平成12年基準)


T 平成16年鉱工業の動向

1 概 況

    平成15年の本県の鉱工業指数を平成12年基準(平成12年=100.0)でみると、年平均指数で生産は94.6となり、対前年比で4.3%低下した。
  また、出荷は90.7で同3.2%の低下、在庫は102.1で同3.9%の上昇となった。
   本県の鉱工業の推移をみると、生産は、平成14年は平成11年以降では初めての上昇であったが、平成15年は食料品工業、金属製品工業、窯業・土石製品工業などの減少により対前年比4.3%の低下となった。出荷は平成15年も前年に引き続き低下し、5年連続の低下となった。出荷の低下要因を業種別にみると、食料品工業、金属製品工業、窯業・土石製品工業などが減少したことにより、全体として同3.2%の低下となった。在庫は石油製品工業、金属製品工業、繊維製品(総合)などの増加により同3.9%の上昇となり、2年連続の上昇となった。
  なお、石油を除く鉱工業生産指数は、95.7となり、前年比で4.7%低下した。出荷指数(石油を除く)は94.1と同5.9%の低下、在庫指数(同)は97.4と 同7.2%の低下となった。


第1図 沖縄県鉱工業指数の推移

第2図 石油を除く鉱工業指数の推移

第5表 全国の鉱工業指数及び前期比(原指数)第6表 全国の鉱工業指数及び前期比(季調済)

第3図 鉱工業生産指数の全国との比較

第4図 鉱工業出荷指数の全国との比較

(1) 生 産

業種別の動き

   平成15年の生産指数は、石油製品工業(前年比4.3%)、パルプ・紙・紙加工品工業(同4.3%)、鉄鋼業(同2.1%)など5業種が増加したものの、食料品工業(同▲4.0%)、金属製品工業(同▲11.0%)、窯業・土石製品工業(同▲3.4%)など7業種の減少によって、対前年比で4.3%の低下となった。
  四半期別にみると、T期は、石油製品工業(前期比56.0%)など7業種が増加したものの、食料品工業(同▲4.8%)など5業種が減少したため、対前期比で1.8%の低下となった。U期は、石油製品工業(同▲27.6%)など8業種が減少したものの、食料品工業(同3.8%)など4業種が増加したため、同1.0%の上昇となった。V期は、窯業・土石製品工業(同5.5%)など5業種が増加したものの、食料品工業(同▲4.6%)など7業種が減少したため、同4.2%の低下となった。W期は、食料品工業(同1.5%)など4業種が増加したものの、窯業・土石製品工業(同▲3.0%)など8業種が減少したため、同1.8%の低下となった。

第7表 業種別生産指数の動き


(2) 出 荷

業種別の動き

   平成15年の出荷指数は、石油製品工業(前年比2.9%)、鉄鋼業(同5.9%)、パルプ・紙・紙加工品工業(同4.8%)など4業種が増加したものの、食料品工業(同▲5.1%)、金属製品工業(同▲14.7%)、窯業・土石製品工業(同▲4.5%)など8業種の減少によって、対前年比で3.2%の低下となった。
  四半期別にみると、T期は、食料品工業(前期比▲6.4%)など7業種が減少したものの、石油製品工業(同31.3%)など5業種が増加したため、対前期比で3.2%の上昇となった。U期は、食料品工業(同2.6%)など4業種が増加したものの、石油製品工業(同▲23.6%)など8業種が減少したため、同6.1%の低下となった。V期は、窯業・土石製品工業(同4.5%)など5業種が増加したものの、石油製品工業(同▲17.3%)など7業種が減少したため、同6.0%の低下となった。W期は、繊維工業(総合)(同▲25.7%)など6業種が減少したものの、石油製品工業(同8.6%)など6業種が増加したため、同1.9%の上昇となった。


第8表 業種別出荷の動き

(3) 在 庫

業種別の動き

   平成15年の在庫指数は、窯業・土石製品工業(前年比▲14.9%)、鉱業(同▲31.0%)、食料品工業(同▲6.1%)など7業種が減少したものの、石油製品工業(同14.2%)、金属製品工業(同10.4%)、繊維工業(総合)(同7.5%)など5業種の増加によって、対前年比3.9%の上昇となった。
  四半期別にみると、T期は、繊維工業(総合)(前期比69.0%)など6業種が増加したものの、窯業・土石製品工業(同▲15.9%)など6業種が減少したため、対前期比で2.8%の低下となった。U期は、食料品工業(同▲2.6%)など6業種が減少したものの、石油製品工業(同30.1%)など6業種が増加したため、同14.7%の上昇となった。V期は、鉱業(同6.6%)など6業種が増加したものの、石油製品工業(同▲2.3%)など6業種が減少したため、同2.6%の低下となった。W期は、金属製品工業(同23.1%)など7業種が増加したものの、石油製品工業(同▲12.7%)など5業種が減少したため、同4.1%の低下となった。

第9表 業種別在庫指数の動き



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