平成14年 家計調査年報にみる本県の地域特性
この資料は平成14年の家計調査データによる品目別の都道府県庁所在市別ランキング集計の中から、1世帯当たり年間の支出金額、並びに購入数量(全世帯)について、那覇市の第1位及び第49位(最下位)の品目を取りまとめたものである。
なお、今回は家計調査の品目分類で集計している500品目のうち、食料に係る品目を対象とした。
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平成14年家計調査年報にみる1世帯あたり年間の品目別支出金額、購入数量(全世帯) 県庁所在市別ランキング(那覇市)
調味料消費にみる本県(那覇市)の地域特性
上位ランキング
エンゲル係数(平成14年・平成13年)−エンゲル係数の高い上位ランキング−
世帯人員等ランキング(平成14年・平成13年)
特徴点(第1位)
【鰹節・削り節】
支出金額は4,228円、購入数量は2,580gで金額、数量とも全国第1位となっている。
全国平均と比較すると、支出金額は全国平均1,113円の3.80倍、購入数量は全国平均390gの6.62倍となっている。
また、第2位の高知市と比較すると、支出金額で2.17倍、購入数量で3.55倍となっており、2位以下の市に比べても突出している。
本県の料理は、削り節を煮立たせてとる濃い目の「鰹だし」をよく利用するため、使用量が多くなっている。
【魚介の缶詰】
シーチキン、サバ缶詰等である。支出金額は5,819円で、全国平均2,587円の2.25倍となっている。
チヤンプルー、和え物等へのシーチキンの利用度が高い。
【ベーコン】
購入数量は2,109gで、全国平均1,211gの1.74倍となっている。
野菜チャンプルー等に多く利用している。
【他の加工肉】
ポ−ク、コンビ−フの缶詰等である。支出金額 6,363円は、全国平均 1,504円の 4.23倍となっている。
ポ−ク、コンビ−フは野菜チャンプル−等への利用度が高い。
【粉ミルク】
支出金額は3,052円、購入数量は1,514gで金額、数量とも全国第1位となっている。
全国平均と比較すると、支出金額は全国平均1,108円の2.75倍、購入数量は全国平均603gの2.51倍となっている。
出生率が高いことも消費量が多くなっている要因の一つである。
【にんじん】
支出金額は3,269円、購入数量は12,720gで金額、数量とも全国第1位となっている。
全国平均と比較すると、支出金額は全国平均2,218円の1,47倍、購入数量は全国平均8,608gの1.48倍となっている。
島にんじんの生産時期には多量消費している。炒め物(チャンプル−)、煮物(ンブシ−)、汁物にいれて食している。
【他の野菜のその他】
ゴ−ヤ−、トウガン、ヘチマ、おくら、パパイア、白瓜、夕顔、ミックスベジタブル等。
支出金額は5,650円、購入数量は11,398gで、数量では全国第1位となっているが、金額では第2位となっている。
全国平均と比較すると支出金額は全国平均3,208円の1.76倍、購入数量は全国平均5,533gの2.06倍となっている。
【調理食品の缶詰】
コーンスープ、シチューの缶詰等
支出金額は1,568円で全国平均325円の4.82倍となっている。
価格が安く、料理が単手軽に出来るため、利用度が高い。また、子供が好む食品である。
【茶 飲 料】
麦茶、缶入り・ペットボトル入りの緑茶、ウーロン茶等。
支出金額は8,021円で全国平均4,464円の1.80倍となっている。暑いため、水分補給に多量に飲用している。
【中華めん】
生中華そば、むし中華そば玉 揚げ中華そば、チャンポン玉、韓国めん、沖縄そば等支出金額は4,515円、購入数量は12,050gで数量では全国第1位となっている。
全国平均と比較すると、購入数量は全国平均9,305gの1.30倍となっている。
沖縄そばは小麦粉100%で日本そばとは違う独特麺である。
だしは豚、鶏、かつお節でとり濃くのあるだし汁で沖縄そばとして県内では特に好まれている。
【ハンバーガー】(一般外食)
支出金額は5,219円で全国第1位となっている。全国平均と比較すると、全国平均3,159円の1.65倍となっている。
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