エコツーリズム推進協議会会長 兼高かおる

かけがえのない地球の遺産を後世に残すため環境と観光の調和を念頭においたエコツーリズムを推進しようと、一昨年3月に沖縄で創立記念大会を開いて早くも2年になりました。
 この間、エコツーリズムに関する国民の関心は燎原の火のごとく広がりはじめました。創立記念大会の折り、米国から前チャールズダーウィン財団会長のクレイグ・マックファーランド博士をお招きして、エコツーリズムの原点であるガラパゴス諸島のお話をしていただきましたが、豊かな植生に恵まれた沖縄はまぎれもなく、東洋におけるガラパゴスです。西表島エコツーリズム協会に続き、昨年には日本で2番目のエコツーリズム協会「東村エコツーリズム協会」がヤンバルに誕生したのは、誠に嬉しい限りです。沖縄サミットでは、各国首脳に沖縄の素晴らしい自然を是非体験していただき、認識を新たにして欲しいと念願しています。
 私は沖縄が大好きです。31年間にわたる「兼高かおる世界の旅」の放映中も機会をみて沖縄には何度か足を運んでいたものの、ほとんどが那覇だけのとんぼ返りでした。推進協議会設立の折りようやく念願の沖縄諸島滞在が叶い、名護をはじめ西表島、慶良間の各地に足を運び、沖縄にはまだまだ、まぎれもなく豊かな自然が横溢していることをこの身で体験することができました。世界に誇れるこの素晴らしい自然を永遠に残して欲しい、それがこの美しい地球を救いまもり続けてゆくことの象徴でもあります。
 私はまた、沖縄の柔らかな空気とお年寄り達の暖かな笑顔が大好きです。慶良間滞在の折りには年1回の浜下りの日にあたったこともあり、群青に染まる浜辺で古老の方々の手作りのお弁当をいただき共に踊って、実に楽しい1日を過ごすことができました。
 沖縄の自然はこの地球に残されたかけがえのない遺産ですが、人情も世界に誇る一級品です。沖縄の柔らかな風がサミットの会場の人々の心をあたたかく、なごやかにしてしまうにちがいありません。

兼高かおるプロフィール
ジャーナリスト。 神戸市生まれ。香蘭女学院を卒業後、渡米し、ロスアンジェルス大学に留学。帰国後、「ジャパン・タイムズ」などのフリーラン サーとして活躍。1959年から1990年まで「兼高かおる世界の旅」 (TBS系)でナレーター、ディレクター兼プロデューサーをおこなう。
取材国は約150ヶ国、地球を180週もした。国際関係の仕事に従事し、数多くの協会のメンバーである。1985年より名誉会長をつとめる淡路島の”旅の資料館”に、各地から持ち帰った民芸品類を展 示している。1986年より”横浜人形の家”の館長。東京都在住。




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