CONTENTS

歴 史

哲 理

流 派

無形文化財

練習と鍛練

伝統古武道

沖縄伝統空手道・古武道の紹介

●歴 史

沖縄の歴史を紐解くと、1372年、明(現中国)の皇帝から国交の招きがあり、それ以降、中国との交流が盛んとなりました。さまざまな文物がとりいれられるなかに中国の護身術もあったことでしょう。

沖縄の空手は、沖縄古来の「手(てぃー)」といわれた武術と、こうして伝えられた中国の護身術とが融合し、徐々に発展してきたと見ることが穏当でしょう。

沖縄の空手は近代まで門外不出の武術として、武士階級において極秘に継承されてきました。

沖縄の伝統空手道は、戦前においては、ハワイ等の移民から招聘(しょうへい)された沖縄の空手家によって海外に普及していきました。沖縄戦後においては、米軍の中に沖縄伝統空手道を学ぶものが増え、米国本国へと伝えられさらに世界へと広がっていきました。

〜下の写真は、沖縄の伝統空手を築いた先人たちです〜
沖縄伝統空手道の先人たち
前列右から、2番目が東恩納寛量
後列、右から3番目が宮城長順、4番目が許田重発 1913年頃
沖縄伝統空手道の先人たち
空手道基本型制定記念撮影 1937年
(前列右より) 宮城長順、花城長茂、屋部憲通、喜屋武朝徳
(後列右より) 仲宗根源和、知花朝信、真栄城朝亮、城間真繁
沖縄伝統空手道の先人たち
向かって左から、友寄隆優、上地完文、玉城進、後列が赤嶺嘉栄 1937年

●哲 理

沖縄伝統空手道は、「型」と「鍛錬」を重視し、武道を通した人間形成を目的とし、その哲理は、「空手に先手なし」と「戦わずして勝つ」に象徴されています。

いま世界には、沖縄の伝統空手道から独自に発展し競技化された系譜がありますが、空手愛好家は、4000万人を超えているといわれています。


●流 派

 沖縄には多くの流会派がありますが、沖縄の伝統空手道の代表的な流派は次の3流派です。

「小林流系」

小林流は、首里手(しゅりて:首里地域に伝えられてきた武術)の系譜で、中興の祖・松村宗棍(まつむら・そうこん)の流れを汲む糸洲安恒(いとす・あんこう)に師事した 知花朝信(ちばな・ちょうしん:1885〜1969年)によって、1933年に小林流と命名され、1948年には沖縄小林流空手道協会が創設されました。
また、糸洲安恒から喜屋武朝徳(きゃん・ちょうとく:1870〜1945)によって引き継がれた少林流の系譜があります。

「剛柔流系」

剛柔流は、那覇手(なはて:那覇地域に伝えられてきた武術)の系譜で、中興の祖・東恩納寛量 の直系である宮城長順(みやぎ・ちょうじゅん:1888〜1968年)を流祖とします。宮城長順は文武両道を極めた武人であり、警察や学校での指導にあたり、国内外への空手の普及発展に大きな功績を残しています。剛柔流は、1929年に全国武道大会に出場した際、流派名を訊ねられたことを機に、命名されました。

「上地流系」

上地完文(うえち・かんぶん:1877〜1948年)を始祖とします。中国福建省で13年間、パンガイヌーン(半硬軟)拳法を修業し、その後、故郷沖縄の伊豆味に帰り農業に従事しました。さらに、移住した和歌山県で周囲に請われて「パンガイヌーン流空手研究所」を開設し、空手指導をはじめました。1940年、呼称を上地流に改め、1949年、沖縄の宜野湾で指導を開始し、今日の基礎を築きました。

 


演 舞

演武者は、小林流系から、
沖縄空手道小林流
小林館副会長
仲里 稔(範士九段)です。
演武者は、剛柔流系から、
国際明武館剛柔流
空手道連盟会長
八木明達(範士十段)です。
演武者は、上地流系から、
沖縄硬軟流空手道協会
盛武館本部館長
糸数盛昌(教士八段)です。

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最初の型は、基本型の
「ナイファンチ」です。

次に演じる型は、最高の型「クーサンクー」です。

最初の型は、基本型の「サンチン」です。

次に演じる型は、「セーエンチン」です。
さらに、基本的な鍛錬法と練習法を二人の高弟が演じております。 最初の鍛錬法は、手首を鍛える「小手鍛え」です。 その次の鍛錬法は、上腕、腹筋、背筋、足腰を鍛える「掛け手」です。 次は組み手練習の基本である「上・中・下」です。

型の最初は、「棒術」です。

次に演じる型は、最高の型「サンセールー」です。 さらに、基本形である「サンチン」を演じています。

 


●無形文化財

1997年7月、「沖縄の空手・古武術」は貴重な価値ある文化遺産として沖縄県無形文化財に指定され、現在、次のお二人が無形文化財保持者として認定されています。

八木明徳
八木 明徳(左)

沖縄県空手道剛柔会名誉会長
1912年生まれ、那覇市出身。
13歳のとき、剛柔流開祖の宮城長順師に弟子入り、沖縄伝統空手道を現在まで歩む。
糸数盛喜
糸数 盛喜(右)

沖縄硬軟流空手道協会最高顧問
1915年生まれ、西原町出身。
15歳頃から空手をはじめ、喜屋武朝徳師の指導を受け、その後、上地流開祖・上地完文師の指導を受ける。
●沖縄の伝統空手道古武道の長老

沖縄空手道小林流小林館協会会長
仲里 周五郎

沖縄小林流空手道協会会長
宮平 勝哉

沖空会(昭平流)相談役
友寄 隆宏

●練習と鍛錬の方法

沖縄伝統空手道の練習の基本は、「型」を極めることです。

一人一人が師範の指導のもとに、限定された型を繰り返し練習を行ない、一生を通 じて その型の完成を目指すところに特徴があります。小林(少林)流系の基本型は「ナイファ ンチ」であり、剛柔流系と上地流系の基本型は「サンチン」です。

沖縄では多くの子供たちが町の道場で空手の練習に励む 姿が見受けられます。

練習は、突きや蹴りの基本動作を徹底的に繰り返すことからはじめ、 徐々に高度な型の練習へとすすみます。

また、基本的な鍛錬として巻き藁でこぶしを鍛えることも行われています。(現在では藁に代わり皮製の袋を利用しています)


撮影場所
小林流 空手道 究道館浦添道場    

撮影者:島袋 浩 STUDIO PLANET

練習生
子供達

大城信子師
大城 信子館長

●沖縄伝統古武道

沖縄では元来鉄器類が少なく、琉球王国の15世紀、尚真王時代のころからは、生活民具が武器として発達し空手とあいまって、独特の古武道が発達したと考えられています。棒、鎌、櫂などの活用がそれです。

 

 


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