憲法記念日にあたっての知事談話

ページ番号1008279  更新日 2024年1月11日

印刷大きな文字で印刷

趣旨

日本国憲法は、国民主権を根本とし、平和と民主主義、基本的人権の尊重と地方自治の確立を高らかに謳い、国政の指導原理あるいは国民生活の指標となってきた。
また、その前文と第9条により、世界に誇れる平和憲法として、アジアの平和と安定に貢献してきた。
今後、我が国が国際社会の一員として、諸外国と交流を深め、これまで以上に人類の平和と繁栄に貢献していくためにも、県民一人ひとりがこの平和憲法の精神を尊重し、その具体化を図らなければならない。

憲法記念日

平和憲法の原理と精神について、県民の普及啓発を図るため、5月3日の憲法記念日に、マスコミ等を通して知事メッセージを発表している。

知事談話

本日は、日本国憲法が施行されて76回目の憲法記念日を迎えます。

また、本県に日本国憲法が適用されて51年となります。

この間、日本国憲法は、国民主権、基本的人権の尊重、平和主義を基本理念として、国民生活の向上や我が国の平和と安定に大きな役割を果たしてきました。

一方、世界の各地では内戦や地域紛争が今なお止まず、難民、貧困、差別、人権侵害などの問題が、国際社会に影を落としています。

これらの解決に向けて、世界中の人々が、民族や宗教の多様性や価値観の違いを認め、理解し、助け合って共に歩んでいくことが求められています。

また、情報社会の進展に伴い、私たちは、正しい知識と情報に基づいて行動し、自分の言葉や行動が差別や偏見につながっていないかを改めて考え、人権を尊重し合うことが重要であります。

私たち沖縄県民は、先の沖縄戦や戦後の米軍施政下の苦難の歴史を通して、平和と人権の尊さを肌身で感じております。

沖縄がアジア・太平洋地域における平和と交流の拠点となり、琉球王国の時代から受け継いだ平和を重んじる万国津梁の精神をもって、全ての人々の尊厳を守り、誰一人取り残すことのない「沖縄らしい優しい社会」を実現することが、世界の恒久平和に繋がっていくものと確信しております。

憲法記念日に当たり、県民一人一人が憲法の理念を十分に理解し、基本的人権を尊重し、人権と自由について考え、平和の創造に貢献していただくことを切に祈念します。

令和5年5月3日
沖縄県知事 玉城 デニー

このページに関するお問い合わせ

沖縄県 子ども生活福祉部 女性力・平和推進課
〒900-8570 沖縄県那覇市泉崎1-2-2 行政棟3階(北側)
電話:098-866-2500 ファクス:098-866-2589
お問い合わせは専用フォームをご利用ください。