都市モノレールの必要性

ページ番号1012741  更新日 2024年1月11日

印刷大きな文字で印刷

沖縄県の人口は、本土復帰直前の昭和45年で94.5万人が、平成13年では132.9万人となり、約1.41倍の伸びを示しています。また、復帰時(昭和47年)に対する平成8年の国・県道の実延長及び改良延長の伸びは、それぞれ1.26倍及び2.20倍となっています。
一方自動車の保有台数は復帰時に比べ実に5.43倍の826千台に伸びており、人口及び道路の改良状況を大幅に上回っています。このため、那覇都市圏では、恒常的な交通渋滞が発生しています。
平成11年交通センサスによると、ピーク時の平均旅行速度は14.9km/h(全国平均35.0km/h)となっており、自動車の移動性も低下しています。また、本県唯一の公共輸送機関であるバスは、道路の混雑に巻き込まれ、定時・定速性の確保が困難となり、公共交通利用者は年々減少傾向にあります。
このような状況に対し、中量輸送軌道システムであるモノレールは、交通需要に見合った弾力的な輸送力を有しており、その導入によって当面する那覇市内の交通問題の緩和が図れます。

時間を短縮し定時・定速で走ります。

沖縄都市モノレールは、那覇空港ターミナルを始発として、首里汀良町まで12.9キロを27分で走ります。これに対し、空港から汀良までのバス所要時間は、平成6年12月に実施したバス利用実態調査によれば、最大で69分、最小で42分を要しており、モノレールの導入により15~42分の大幅な時間短縮が図れます。
都市モノレールは、路面交通の影響を受けず、定時・定速で運行できるという大きな特性を持っています。

バスやタクシーとの連絡が便利になります。

主要な駅には、交通広場を整備しており、都市モノレールを軸とした那覇都市圏の効率的な交通システムが確立されます。すなわち、モノレールを軸としてバス・タクシーなど他の交通機関と円滑に結節することにより、各地点間の移動時間を短縮するとともに、利用客の利便性・快適性を高めます。

環境にやさしい快適な乗り物です。

モノレールは、大気汚染や騒音・振動等周辺の環境に及ぼす影響が少ない交通機関であり、沿線地域の環境保全に寄与します。

2両編成で多くの乗客を運びます。

都市モノレールは、毎日、決められた時刻どおりに走ります。特に、朝夕のラッシュアワーのように利用者の多い時間帯は6分という短い間隔で運行されます。車両は2両編成で定員165名です。

交通渋滞を緩和し交通事故から守ります。

モノレールの導入は、自動車からの転換により、道路の交通渋滞の緩和に寄与し、通勤・通学はもとより、営業等の経済活動にとっても時間、経費の軽減をもたらします。
また、交通渋滞の緩和により交通事故の減少も期待できます。

沿線地域の発展に寄与します。

駅は、交通の要であるとともに、街づくりの核にもなります。駅を中心とした周辺の整備は、豊かな街づくりをめざして計画されています。
モノレールの導入は、沿線地域開発整備に大きなインパクトを与え、市街地としての高度利用を促進し、地域の活性化に大きく寄与します。

このページに関するお問い合わせ

沖縄県 土木建築部 都市計画・モノレール課
〒900-8570 沖縄県那覇市泉崎1-2-2 行政棟11階(南側)
電話:098-866-2408 ファクス:098-866-5938
お問い合わせは専用フォームをご利用ください。