ダムの役割

ページ番号1013063  更新日 2024年1月11日

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沖縄の河川は、降雨後の出水が本土の河川と比較して極端に早いため、台風などの豪雨による被害が起こりやすく、たびたび川沿いの地域に大きな被害をもたらしてきました。
一方、流域面積が小さいため、平常時の河川の流量は非常に少なく、日照りが続くと水不足を招きやすくなっています。

それらの課題に対応するために、沖縄県土木建築部が管理・建設しているダムには、治水・利水・環境の大きく3つの役割があります。

治水 洪水調節

イラスト:ダムによる洪水調節の概念

洪水時に上流からの河川流量をダムで一時的に貯留することで調節することにより、下流の河川流量を低減させ、洪水被害を減少させることを目的としています。


イラスト:ダムが無い場合

イラスト:矢印

イラスト:ダムが有る場合

利水 水道用水・農業用水

イラスト:利水イメージ

飲み水に使ったり、そうじやおふろに使われる水道水をダムで貯めて、みんなの家や、学校、工場などへ送ります。

また、都市活動の活発化や生活水準の向上に伴って増加する都市用水や、農業生産の多様化による新たな農業用水の需要に対して、安定した水資源を開発します。

環境 正常流量

イラスト:正常流量イメージ

日照が続いて渇水になった時には、水量が減った川の水質が悪化しないよう、豊水時に貯留したダムの水を必要なだけ下流に流し、河川の生態系の保全も含めた、流水の正常な機能の維持を図ります。

ダムの構造

イラスト:ダムの断面構造
ダムは上図のような断面になっています。

  • 減勢工: 水の勢いを弱めて川に流します。
  • 常時満水位: 利水目的に使用するため、貯水池に貯めることができる最高の水位。渇水・洪水時以外は常時、この水位に保たれます。(利水の満タンライン)
  • 常用洪水吐き: 大雨の時に水を流す穴。それ以外はダムに水を貯め、川からあふれないようにします。
  • 水位計: ダムの中に貯まっている水の高さを測ります。
  • 選択取水設備: きれいな水を選んで、水道水などに使います。
  • 通廊: ダムの点検、管理のためのトンネルです。
  • 非常用洪水吐き: ものすごい雨のときに、ここからも水を流します。

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