国際交流員の声(2023年7月)

ページ番号1009851  更新日 2024年1月11日

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各位朋友们,大家好!(友人の皆様、こんにちは!)

中国より参りました、鄭潔(ジェン・ジェー)と申します。今年の4月から国際交流員として、沖縄県文化観光スポーツ部交流推進課に着任しました。どうぞ宜しくお願い致します。

私について

出身地は沖縄県と縁が深い福建省であり、那覇市と同じく、海に面している都市「アモイ(厦門)市」です。さらに那覇市と多くの共通点があり、なんとアモイ市の市木はホウオウボク(中国語:鳳凰樹)で、市花もブーゲンビリア(中国語:三角梅)のことです。

イラスト:アモイ市の位置1

イラスト:アモイ市の位置2


アモイ市の方位図

中学校一年生の時から、日本文化に興味を持って、日本語の独習を始めました。中国の大学では日本語と日本文化を専攻し、三年生の時、交換留学生として京都で国際観光について勉強をしました。留学生活の2年間、京都国際交流会館でのボランティア活動と自分の学びを通じて、「異文化コミュニケーション」に興味を持つようになりました。社会人になってから、職場で様々な日本の方と接したり、日本へ旅行をしたりすることによって、「異文化コミュニケーション」を実践してきました。今回は沖縄現地の文化と観光の宣伝、中国語や華流文化への理解を深める活動をすることで、中日友好と交流に少しでも貢献したいと思い、沖縄に参りました。

写真:ホウオウボク
アモイ大学キャンパス内のホウオウボク

私のふるさとについて

ご存じかと思いますが、私の生まれ育ったアモイ市は、有名な観光地で、「海上ガーデン」と呼ばれています。昔から海外との貿易で盛んな港町で、戦争時代を経て、今は中国五大経済特別区(経済特区)の一つとなり、外資系の企業が多く進出しています。国際共同租界地となったコロンス島(中国語:鼓浪嶼(グランイ))には、今もヨーロッパ諸国と東南アジアの面影が色濃く残っています。2017年に世界遺産に登録され、アモイの一押し観光スポットとして、大人気です。

写真:アモイ本島
コロンス島の日光岩からアモイ本島一望

アモイ市は台湾に近いため、私たち地元の方言は台湾の方にも通じるミンナン(閩南)語です。ミンナン語は大昔(3世紀~9世紀)からの言語なので、発音、語彙、文法などに中古漢語(中国語)の名残があると言われています。例えば、私のおばあちゃんはよく大きい「鍋」のことを「鼎(てい)」と呼んでいます。「鼎」(テイ)というものは、古代中国の煮炊き用の器の一つでした。また、「歩く」を表現する場合、漢字の「行」を使っています。ここで一つクイズを出したいと思います。ミンナン語で「逃げる」と言いたい時、何の漢字を使うでしょう。正解は「走」です。

写真:“鼎”(左)と“方鼎”(右)
古代中国の鼎

他に、「世界」、「国家」、「了解」、「健康」、「感謝」などの単語、ミンナン語の発音は日本語と似て聞こえます。何故なら、日本語の一部の漢字発音は、中国の唐時代に伝わってきたからです。ちなみに、「アモイ」という単語も実はミンナン語からでした。

運命と感じたこと

私にとって、今回は3回目の来沖です。大学を卒業し、1週間の沖縄一人旅をしました。関西国際空港から出発し、石垣島をはじめ、竹富島、西表島、波照間島まで行ってきました。次は沖縄本島の観光で、美ら海水族館はもちろん、首里城、万座毛、ひめゆりの塔も行って来ました。2019年にアモイから石垣島までの3泊4日船旅をしました。4年前のことでしたが、自然と空と海の風景は、今でも色鮮やかに思い出されます。

写真:日本最南端之碑
波照間島での記念写真

高校時代は夏川りみさんの「童神 ヤマトグチ」という曲を聞いて、和風とは一味違って、メロディーも独特なことから、好きになりました。歌詞の内容はよく理解できませんでしたが、なんとか覚えました。また、何年前初めて沖縄料理を食べた時、「味が少し福建料理に似ているな」と思い、沖縄の歴史が気になり始め、時々本を読んだりしていました。
そのため、沖縄県庁に所属することは本当に「運命」だと感じています。限られた時間でこの美ら島のことをもっと理解できるように、もっと様々な体験をしてみたいです。また、皆様が中国のことに興味を持っていただければ、本当にうれしいです。

では、改めましてよろしくお願い致します。

写真:琉装
琉装体験

中国交流員 鄭潔でした!次回もお楽しみに!

このページに関するお問い合わせ

沖縄県 文化観光スポーツ部 交流推進課
〒900-8570 沖縄県那覇市泉崎1-2-2 行政棟5階(南側)
電話:098-866-2479 ファクス:098-866-2960
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