家族経営協定

ページ番号1010425  更新日 2024年1月31日

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家族みんなが意欲とやりがいをもって農業に取り組める環境を整えるため、家族で経営や生活に関することについて相談して決め、その内容を明文化することをいいます。

家族経営協定のねらい

  1. 家族で経営改善のための計画を立て、実行することにより、農業経営の充実・発展につながります。
  2. 役割分担を明確にすることにより、それぞれの個性や能力を発揮することができ、意欲も向上します。
  3. 労働時間や休日をできる範囲で決めることにより、生活のゆとりを創造することができます。
  4. 将来のことについて話し合うことにより、スムーズな経営移譲の準備ができます。

家族経営協定に盛り込まれる項目

  1. 目的:農業経営の目指す方向、協定を締結する目的
  2. 経営目標:生産量○kg、売上げ○万円、出荷時の体重、子牛の価格
  3. 役割分担:農業経営における個人の責任を明確にするため、役割について決める
  4. 収益分配:農業経営から得られる収益の分配方法等について決める
  5. 就業条件:農作業における就業時間、休日・休暇等について決める
  6. その他:後継者への経営移譲の時期・方法等、家事分担等生活面について決める

家族経営協定へのステップ

  1. 家族みんなで現状を見つめる。
    家族みんなの話し合いで、経営や暮らしの現状を見つめ直す。家族の就業条件・生活条件をめぐる課題、経営上の改善すべき点等を明らかにする
  2. 対応策を検討する
    家族構成員の就農意欲の向上・経営内での立場の明確化を図るための対応方向を考える。
    また、簿記記帳などの計数管理を踏まえて、これからの経営目標・方針を検討する。
  3. 協定書を作成し、調印する
    話し合いに基づいて、経営や暮らしの実態にあった協定書を作成する。協定締結にあたり、第三者の立会人(市町村農政課、農業委員会、普及課)を入れることで、当事者一人一人の意識が高まる。

協定内容の点検・充実を図る
協定締結後は、協定内容の実行状況を点検し、絶えず経営や暮らしの改善・充実に努める。

家族経営協定の制度的なメリット

  1. 認定農業者認定において、共同申請ができ協定締結者が認定農業者になれる認定農業者の共同申請
    1. 農業経営改善計画の認定申請者が、すべて同一の世帯に属する者か、またはかつて同一の世帯に属していた者(その他の配偶者を含む)であること
    2. 家族経営協定等の取り決めの中で収益の配分と経営方針決定への参画が明確にされていること。
  2. 農林水産祭など表彰行事において、夫婦連名で表彰を受けることができる
  3. エコファーマーの共同申請ができる

農業を安定的にやりがいを持って行うために、家族構成員の一人ひとりが対等な立場で率直に意見を述べ、経営や生活の現状を的確に確認し合っていくことが大切です。
家族経営協定は、家族内各人の能力の発揮を促進したり、経営や生活上の改善方向を導き出すための手段の一つとされています。

このページに関するお問い合わせ

沖縄県 農林水産部 北部農林水産振興センター農業改良普及課
〒905-0015 沖縄県名護市大南1-13-11 北部合同庁舎1階
電話:0980-52-2752 ファクス:0980-51-1013
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