「沿岸域診断カルテ」

図   面   番  号

 37

沿岸域区分番号

 1

作成年月日

  年 月 日

保全性分級区分名

自然環境の厳正な保護を図る区域

沿岸域市町村名

竹富町

海域区分情報

石西礁湖

自然環境















 

地形・地質


 

 海底地形分類は、小浜島周辺から加屋間島、浜島にかけてはさんご礁である。その他は、緩斜面、平坦面が混在し、一部にさんご礁がある。
 海底地質分類は、概ねさんごであり、一部に礫、砂がある。小浜島南東沖では、さんご、礫、砂が混在する。

藻場・干潟
サンゴ礁
 

 小浜南岸に藻場(約 102ha)、小浜北岸に藻場(約 277ha)が分布する。
 舟崎南浜に干潟(約20ha)が分布する。
 生サンゴの被度は、5〜50%、50%以上が混在し、一部に5%未満の所がある。

動   物
 

 ミサゴ(危急種)が確認されている。
 

植   物
 


 

そ の 他
 

 赤土濃度は、小浜島アカヤ崎沖<海底>で12s/m(1987年12月)、小浜島ビルマ崎東<海底>で17.7s/m(1986年7月)である。

社会環境







 

法 規 制
 


 

海域利用

 

 共同漁業権第24号が設定されている。一部に特別区画漁業権第240号(もずく)、第241号(もずく)がある。
 小浜港港湾区域(地方港湾)がある。細崎漁港漁港区域(市町村管理、第一種漁港)がある。

海岸線利用
 

 沖縄トロピカルリゾート構想重点整備地区(八重山地区<マンタの海リゾート>)がある。
 

その他





 

河   川
海岸線形態

 

 小浜島の南海岸線は、概ね砂浜であり、ビルマ崎等には岩場があり、細崎等には護岸がある。東海岸は、概ね砂浜であり、船崎周辺には護岸がある。北海岸は、東部が砂浜であり、西部は概ね岩場であり、一部に砂浜がある。西海岸は、アカヤ崎から小浜にかけては護岸であり、南部には砂浜がある。
 加屋真島の海岸線は、南部が砂浜、北部が岩場である。浜島の海岸線は砂浜である。

景   観
眺 望 点

 一部が西表国立公園(普通地域)に指定されており、南東部にシモビシ海中公園地区がある。
 

                          特 記 事 項













 

 嘉弥真島北岸の堡礁では、サンゴの生育状態は比較的良く、卓状及び樹枝状ミドリイシが優占し、ハナヤサイサンゴ類やキクメイシ類等が混生している。小浜島北岸の堡礁では、イボハダハナヤサイサンゴが多くみられ、キクメイシ類及び散房花状ミドリイシの小群体が着生している。小浜島北岸の内湾性裾礁では、所々に大型の塊状ハマサンゴが分布しており、大型の樹枝状ミドリイシも点在しており、砂地にはトゲキクメイシ類、アナサンゴ属、樹枝状ミドリイシ類等の分離破片が点在している。小浜島西岸ヨナラ水道の裾礁では、散房花状ミドリイシ、トゲサンゴ、キクメイシ類、樹枝状ハマサンゴ類等多種類にわたる造礁サンゴが着生している。小浜島南岸の裾礁では、一部に塊状ハマサンゴの大型群体が密集して群落を形成し、その周辺に樹枝状ハマサンゴ(ユビエダハマサンゴ)や樹枝状ミドリイシが群生している。小浜島南岸ビルマ崎付近の裾礁では、樹枝状及び卓状ミドリイシ、ビン洗ブラシ状ミドリイシ等のミドリイシ類の他に、トゲミドリイシの仲間、パラオサンゴ等が群落を形成している。小浜島東岸の裾礁では、リュウキュウスガモ等の海草が繁茂しているが、サンゴの被度は著しく低く、サンゴ群体も少なく、突出する岩盤上にキクメイシ類、ショウガサンゴ、ハマサンゴ類が少数着生している。(「沿岸海域実態調査(宮古島、石垣島及び西表島並びに周辺離島)」平成6年3月、沖縄県企画開発部)