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表2−2(1) 自然公園地域の指定状況

  名 称 等  所  在  地  ・  概    要




沖縄海岸国定公園  昭和40年10月1日指定。昭和53年12月9日区域拡張指定。沖縄島読谷村残波岬から名護市世富慶までの海岸沿い、嵐山及び屋我地島を含めた羽地内海から辺戸までの海岸一帯と学術的に貴重な動植物のみられる与那覇岳・名護岳を含めた区域及び区域拡張指定された慶良間諸島を含む周辺海域を合わせた36,372ha。この公園の特徴的な自然環境は、沖縄特有の隆起石灰岩の海蝕崖とサンゴ礁、変化に富んだ海岸線、典型的な亜熱帯常緑広葉樹林とノグチゲラなどの貴重な動物の生息地である与那覇岳一帯の山岳地帯等である。また、指定区域の含まれる市町村は、国頭村・大宜味村・今帰仁村・名護市・恩納村・読谷村・渡嘉敷村・座間味村の1市7村。なお、総面積36,372haのうち、陸域面積は10,320ha(特別保護地区769ha、特別地域6,730ha、普通地域2,821ha)であり、海域面積は26,052ha(海中公園地区493ha、普通地域25,559ha)である。
渡名喜県立自然公園  平成9年8月1日指定。
 漁港区域を除いた渡名喜島のほぼ全域とその周辺海域を含む1,602ha。
 渡名喜島は、古生代二畳期(約2億5千万年前)の千枚岩や石灰岩、その他の地層が分布しており、いたる所で奇岩が露出するダイナミックで独特な景観を有している。特に島の東側の長さ200m、高さ80mにおよぶ屏風のようにそそり立つ岸壁と高さ179mの岩山(大岳)は、県内では類のない規模である。また、台風を避けるために道路より低く掘り下げられた屋敷や集落など、すぐれた風景地となっている。琉球王朝時代の地割制度の農地が一部保存されていることも、重要な歴史的遺産となっている。
 なお、総面積1,602haのうち、陸域面積は342ha(特別地域251ha、普通地域91ha)であり、海域面積は1,260haである。