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岸本洋子 『ニーズに合ったネットワークづくりは癒しから』

(岸本)
 こんにちは。ただいまご紹介いただきました岸本洋子でございます。よろしくお願いいたします。きのうから熱発して苦しいということで大変緊張しておりますので、多分読むことになると思いますけれども、よろしくお願いいたします。座らせて説明させていただきます。
 「ニーズに合ったネットワークは癒しから」と、このハウスは糸満ハウスなんですけど。
 私は、就農して8年になります。ハーブ栽培に取り組んで7年になります。なぜハーブにこだわったかと申しますと、ハーブは多角的展開が可能であり、将来性、経営の安定、それと女性でも経営可能であるということで、ハーブ生産に取り組みました。
 また、生産者と経営者のネットワークをつくり、消費者へのPRを図っております。 
 あと、さらにグリーンツーリズム実践養成講座や県内外の研修に参加し、グリーンツーリズムの仲間のつながりを深めています。
 3番、活動の概況と現況です。現在は県内外に出荷しておりますけど、農業は生産だけでは厳しい時代だと思います。地産地消の推進と生産物の消費拡大のために加工品を委託製造し、飲食店経営者と連携したマーケティングを実践しています。生産者は、ぜひ営業を実践してほしいと思います。生産者は、生産者ならではの生産物のよさをPRすることができないということで、それを私は実践しております。
 次、ハーブ体験学習ということで、きょうはちょっと資料も提供しておりますので、詳しいことはご覧いただきまして、個人的にまたぜひ体験をしたいという方は申し出てください。
 14年度から、グリーンツーリズムの体験ということで受け入れております。これはハウスの中なんですけど、ハウスの中でミントとか、いろいろなハーブの種類をここで収穫をしてハーブティー、そして簡単なレシピを紹介して、1日を楽しく過ごしていただいております。糸満にお寄りの際は、ぜひお立ち寄りください。
 この生産者、飲食店経営者、消費者ということで、そういうネットをつくってはいるんですけれども、私の生産者側からは、商品を経営者に入れますと、その入れた食材が料理に変わります。この料理に変わったものをお客さんが食して、その食したものをどこでつくっているかということで、消費者が私たちのところの生産者のほうに立ち寄ってグリーンツーリズムのつながりを深めています。
 その逆もあります。消費者が、私ども生産者の場所を提供していただいて、さらに生産者がその私たちの経営者にものを出していくというそういう逆の場合も、今そういう状態で交流のネットワークの輪を深めております。
 それで、経営者のところから派遣された若い青年なんですけど、今現在、琉大2年の自然環境科という学科の方が、週末に勉強しに来るんです。環境問題に大変詳しい、興味を持って、ハーブと環境問題どう結びつけていくかということで、自分でテーマをつくって勉強しております。ぜひそういう人たちに、農業のよさ、そして食農の教育を広めていただければと思っております。
 それから、今後手がけたいことは、もちろん今申し上げましたそういう人材育成して、環境問題と、そしてハーブとの接点をどう生かしていくかということで、ぜひそういうことも進めていきたいと思ってます。
 それから、安心・安全を求める消費者の中で農薬を使用しないハーブによる病害虫対策の推進を努めています。これも資料のほうに載せてありますので、詳しいことはまた個人的に聞いてください。私たちの今まで経験を得た生産技術ですので、詳しく説明したいと思います。
 それから、多角的利用方法の研究とありますけど、ハーブはすぐ多角的な経営でいろいろな広がりがありますので、今後は具体的に言いますとハーブオイルとか、ハーブローズとか、ハーブソープ、それからハーブの乾燥茶とかハーブバター、ハーブビネガー、染物ということで、もっともっと広がると思うんですけど、そういうところまでも目を向けていきたいと思っております。
 それから一番問題なんですけど、周年栽培方法の確立なんです。台風があるもんですから、なかなか思うようにいかないというのが現状ではあるんですけど、それはまた私たちの工夫で今現在努めてやってます。搬入はしております。
 それから、行政の要望といたしまして、これはここに書いてあると思うんですけれども、農家の視点に立った行政施策を講じてほしい。足繁く農家にぜひ来てほしいと思います。
 周年化できる対策。これも先ほど申し上げましたけど、台風に耐えられる低コストの施設の研究です。これ、ハーブは路地栽培を入れても大丈夫なんです。ですけど、台風に耐えられるのはちょっと問題があるので、そこらへんはまた今から研究していきたいと思います。
 それと、行政による市場価格の円滑な情報提供の促進、それと計画生産の指導強化。野菜が値上がりしたり下がったり、いろいろありますけど、そこらへんはもう少し行政で調整してほしいと思います。
 それから新規作物の研究。一応ハーブもそうですが、唐辛子類、ペピーノとか、最近はいろいろなそういう食材が出回ってますけど、こういう食材も新規作農家に取り入れてもいいんじゃないかと思っております。
 それから、グリーンツーリズム実践養成講座の継続と強化ですね。これはJAとか市町村、そういう関係機関も含めてぜひ強化してほしいと思います。
 これはちょっと余談になりますけど、行政の中にもハーブ担当者を置いて対応してほしいということです。以上です。どうもありございました。
(拍 手)

(本村)
 どうもありがとうございました。ハーブに取り組んで8年になるということですね。そして生産者、それから企業、消費者、これ循環してネットワークを広げていらっしゃる岸本さんであります。そのほかに加工品の開発とか、そういったのもどんどん研究して実践なされております。どうもありがとうございました。

(本村)
 では3番手に、今帰仁の駅の道そーれ。生活改善研究会のリーダーとして農家レストラン、それから直売に取り組んでいらっしゃいます玉城オリエさんから、「ゆめの広がる私達の起業活動」についてよろしくお願いいたします。




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