沖縄県病害虫防除技術センター
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ミカンコミバエ侵入防止事業

ミカンコミバエとは


 ミカンなどの柑橘類だけでなく、トマト、ピーマンなどの多くの果菜類やパパイヤ、マンゴウ、グァバ、バナナなどの果実を加害するハエで、台湾、東南アジア、ミクロネシアの諸国、ハワイなどに分布しています。体長は7.5mmほどです。
ミカンコミバエの分布図

<ミカンコミバエ(成虫)>

 ミカンコミバエは成虫になって1週間ほどたつと交尾し、メスは寄主果実に産卵を始めます。腹の先にある鋭い産卵管を果実に突き刺し、果実の中に卵を産みつけます。栽培植物のほか野生植物の果実など、世界でおよそ270種類に及ぶ果実が寄主として知られています。成虫は1〜2か月以上生き続け、オス成虫には交尾を始める数日前からメチルユージノールという香料に特異的に誘引される性質があります。
  1匹のメスは1個の果実に1回で10以上の卵を産み、一生の間に1,000個以上の卵を産むこともあります。卵は白く、長さ1mmで、果実に産卵されて1〜2日後にウジ(幼虫)になります。幼虫は果肉を食べるので、被害を受けた果実は人間の食用にならなくなります。
幼虫は2回脱皮した後、果実から脱出して地面に落ち、土中に浅く潜って俵型の褐色のサナギになります。やがてサナギからは新しい成虫が羽化するのです。
  このようにして、ミカンコミバエは卵から次の世代の卵を産み始めるまでに、沖縄の夏では1か月かかります。冬ではもっと長くなるので、沖縄では1年間に約8世代を繰り返します。

ミカンコミバエの生活史