沖縄の循環型社会形成を支える中城湾港(新港地区)
リサイクルポート指定概要

中城湾港リサイクルポート(総合静脈物流拠点港)の指定について

1.リサイクルポートの概要

  循環型社会の構築が求められている中で、国土交通省においては重点施策 として「総合的な静脈物流システムの構築」を掲げ、その重要な推進策として「港湾を核とした静脈物流ネットワーク」を構築していくこととしております。このような背景のもと、広域的なリサイクル施設の立地に対応した静脈物流ネットワークの拠点となる港湾として、リサイクルポートを港湾管理者からの申請により国が指定し、拠点づくりを支援するものであります。

2.沖縄における取り組み

 中城湾港新港地区においては
(1)既に港湾を利用した金属リサイクルの仕組みが形成されています。
(2)離島の多い本県では、処理施設のない離島から処理施設のある沖縄本島までの海上輸送が不可欠であり、港湾背後にリサイクル施設の集積があるのは県内では当該地区のみであります。
(3)港湾背 後には廃家電の指定引取場所や県内唯一のペットボトル処理施設が立地しています。
(4)港湾背後の工業用地に政策的にリサイクル関連企業を誘致し、更なる拠点形成が可能です。
(5)沖縄本島中部に位置するため、本島内の循環 資源の集約も行いやすい。また、港湾立地により、本島内で処理できない循 環資源が当該地区より県外へ輸送可能である。これらのことから、沖縄県においてはリサイクルポートの2次指定を受けるべく、平成15年1月に国土交通省へ「中城湾港総合静脈物流拠点整備計画」を提出しました。

3.リサイクルポート指定港に対する支援策

1)地域の受け入れ態勢整備によるリサイクル産業の新規立地
2)国と港湾管理者による静脈物流システム事業化調査の共同実施
3)民間事業者が行うリサイクル施設の整備に対する特定民間都市開発事業としての支援
4)推進組織「リサイクルポート推進協議会」を設立し、協議会への参画による港湾相互間及び港湾・企業間連携の促進
5)静脈物流基盤(岸壁等)の整備に対する支援

4.効果

リサイクルポートの指定は、沖縄振興計画で掲げた「離島と沖縄本島間の連携による処理困難物質対策や廃棄物の輸送等静脈物流システムの構築」の 推進、また沖縄県環境保全実施計画で掲げた「離島における資源化対策」「ちゅら島環境美化」等の推進に寄与するものであります。

*静脈物流

 人間の血液の流れに例えて、製品の流通を動脈物流、使用済みの廃棄物の流通を静脈物流といいます。




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