TOP / 沖縄県津波・高潮被害想定調査/宮古・八重山諸島沿岸域

 沖縄県では平成18年12月〜平成20年2月にかけて将来、発生が予想される津波や高潮による浸水予想図や人的・物的被害の予測を行いましたので、その結果を掲載します。
 なお、本調査による浸水予測図及び被害予測は下記の条件を設定して調査しております。

T.津波浸水予想図
 
 津波の発生源である地震の震源地は、宮古・八重山諸島近海の海底活断層の分布や、近年の地震活動の状況から、上図に示す9箇所を想定しました。また、地震規模の震源地をマグニチュード7.66〜7.96に想定したシミュレーションから津波CGと浸水予想図を作成しました。


U.高潮浸水予測図
 
 台風は過去に宮古・八重山諸島周辺を通過し、被害を与えた台風について下記の条件を設定したシミュレーションから高潮CGと浸水予測図を作成しました。
  1. 最大の被害をもたらすと想定されるルートを選定
     @宮古島の真上を北上
     A宮古島の魅し側を北上
     B石垣島と西表島の間を北上
     C西表島の西側を北上
     D宮古・八重山諸島の南側を西進
  2. 台風が宮古・八重山諸島を通過する際の 最低気圧を870hPa に設定
     1979年、台風20号(正式名称:197920号、国際名:TIP)が沖ノ鳥島沖の海上で観測史上で最も低い気圧を観測しましたが、今回の調査では宮古・八重山諸島を通過するさいに最低気圧が870hPaになるものと想定しました。

V.その他の計算条件
 
 津波・高潮の浸水予測図は、沿岸の防護施設(防波堤や護岸など)の機能が発揮された場合と、発揮されなかった場合(防波堤や護岸などが決壊した)の2ケースについてシミュレーションを実施し、浸水区域が最大になるケースを表示しています。


W.設計報告書(概要版)
 
 津波・高潮の浸水予測図を作成する過程での詳しい内容や、被害想定についてご覧になりたい方はこちらから


沖縄県津波・高潮被害想定調査業務委託(宮古・八重山諸島沿岸域)−概要版