〜牛肉・牛乳・乳製品は食べても安全とされています〜

 平成14年5月12日に北海道の酪農家で飼養されていた乳牛に牛海綿状脳症(BSE)が発生しました。

 昨年9月10日以降、国内では4頭目の感染例となります。

T 牛海綿状脳症(BSE)と私たちの食生活 Q&A
1 牛海綿状脳症(BSE)とはどんな病気ですか?
2 BSEの原因は何ですか?
3 BSE検査はどのような方法で行うのですか?
4 人にうつる確率はどのくらいでしょうか?
5 私たちの食べる牛肉は安全ですか?
6 豚肉や鶏肉はBSEについて安全ですか?
7 牛乳や乳製品は安全ですか?
8 山羊については安全ですか?
9 農林水産省または沖縄県ではBSEの発生に対しどのような対応していますか?
10 監視体制の強化が必要ではないのですか?
11 疑わしい牛肉が流通することはないのですか?牛肉の安全性の確保に向け農林水産省と厚生労働省の連携または県内の連絡体制は十分ですか?

 

U 沖縄県の対応について

V 農家立入調査の結果について

W 問い合わせ等


T 牛海綿状脳症(BSE)と私たちの食生活 Q&A
 
1 牛海綿状脳症(BSE)とはどんな病気ですか? 


     
2 BSEの原因は何ですか?

(答)

 プリオンと呼ばれる特殊なタンパクが病原体といわれています。プリオンにも正常なものと異常なものがあって、正常プリオンはもともと体内に存在しています。BSEは、異常プリオンを食べることによって体内に入ってきた異常プリオンが次々と正常プリオンを異常なプリオンに変えてしまうことで発症します。

 この病気は、牛と牛との接触や空気を伝ってうつるのではなく、BSEに感染した牛の脳、脊髄などの肉骨粉(食肉処理の過程で得られる肉、皮、骨等の残さから製造される飼料原料)を含む飼料を牛に与えることにより発症します。


         
3 BSE検査はどのような方法で行うのですか?

  (答)

  BSEの検査には、第一次検査と第二次検査があります。第一次検査にはエライザ法が用いられ、この検査は、短期間で結果が出ますし、感受性が非常に高いため、最初に行うには最も良い方法とされています。しかし、感受性が高いので、一頭も陽性牛を見逃すことがない一方、BSEでない牛でも陽性の反応が出ることがあります。

  このため、第一次検査で陽性牛が発見された場合は、より精度の高い第二次検査(精密検査)が必要で、これにはウェスタンブロット法が用いられます。第二次検査では、ウェスタンブロット法とともに顕微鏡で脳を調べることも行われ、第二次検査で陽性となったものがBSEと診断されます。

  現在、この検査が徹底されているので、狂牛病が未発症の牛もちゃんとチェックされますから、安全と確認された牛しか市場に出ないということになり、消費者は安心して牛肉を食べられるわけです。

4 人にうつる確率はどのくらいでしょうか?
  (答)

 それぞれの動物には、その動物特有の病気があって、本来は牛の病気が人にうつったり、羊の病気が牛にうつったりはしません。

これを「種の壁」といいます。

 BSEが牛にうつる確率に比べ、人の場合には、種が異なることによる「種の壁」で感染しにくいものとなっています。

 英国でこれまでに18万頭を超える牛にBSEが確認されているなかで、人におけるvCDJの発生率は500万人に1人とされています。

 これに対して、日本でのBSEの発生は、4頭(平成14年5月12日現在)と少ないこと、現在、日本では全頭検査が行われていること、かつての英国と異なり脳を食べる習慣がないことを考えれば、日本でのvCDJが発生するリスクは英国に比べて桁違いに少ないと言えます。


                            
5 私たちの食べる牛肉は安全ですか? 

 
  (答) 

  国際機関であるOIE(国際獣疫事務局)の基準では、脳、脊髄、眼、回腸遠位部が危険部位(異常プリオン蛋白が蓄積する危険な部位)として指定しています。
  平成13年10月18日以降、日本では、安全な牛肉を提供するため、出荷されるすべての牛に対してBSE検査が実施され、さらに、危険部位については、BSE感染の有無にかかわらず除去し、焼却していますので国産牛肉は安全です。

  また、現在輸入されている牛肉は、BSEが発生していない国で生産されたものだけです。BSEの監視体制については各国によって違いますが、現在沖縄県に輸入されている牛肉は、主に米国、オーストラリア、ニュージーランド産であり、これらの国はBSEの清浄国であり厳しい監視体制をしているため安全といえます。

  つまり、現在市場に出回っている牛肉はすべて安全です。


                           
6 豚肉や鶏肉はBSEについて安全ですか?

  (答)

  世界保健機構(WHO)の報告によると

 (1)BSEに感染した牛の脳材料を豚・鶏に餌として与えてもBSEの感染が認められなかったこと。

 (2)豚・鶏において、プリオン病(BSEと同じ異常プリオンにより起こる疾病)が確認されていないこと等から、国際的にも豚肉・鶏肉の安全が認められています。

  したがって、沖縄県では豚ソーキや臓物等を食する習慣がありますが、これらについても安心して召し上がることが出来ます。


                            
7 牛乳や乳製品は安全ですか?

  (答)

  BSEはもともと牛がもっているプリオンと呼ばれるタンパク質が異常になって起こる病気です。

 異常プリオンは、脳、脊髄、眼及び回腸遠位部(特定危険部位)以外では発見されませんでした

  牛乳には異常プリオンは検出されず、安全であるといえます。

8 山羊については安全ですか?
   (答)

   国内のめん羊及び山羊の取扱いについては厚生労働省における「BSEに関する研究班会議」の意見に基づき、と畜・解体時に12ヶ月齢以上のめん羊及び山羊の頭蓋(舌、頬肉を除く)、脊髄及び胎盤、並びにすべてのめん羊及び山羊の扁桃、脾臓及び小・大腸(附属するリンパ節を含む。)を除去・焼却することにより、消費者の安全を最大限に確保することとしています。
 沖縄県は、古くから山羊を食する文化を受け継いでいますが、山羊料理についても安心して食べることができます。


 
9 農林水産省または沖縄県ではBSEの発生に対しどのような対応をしていますか?
  (答)

  BSEの発生を防止するため、これまで「牛海綿状脳症に関する技術検討会」などの専門家のご意見を踏まえ。
 

 (1)県内で飼育されている牛は、家畜保健衛生所や地域の獣医師が普段から牛の健康状態を十分

    観察し、異常がないかどうかの検査を実施。

 (2)肉骨粉の輸入停止措置。

 (3)飼料の適正利用の推進。

 (4)と畜場に搬入されるすべての牛を対象としたBSEの精密検査の実施。

  など、リスクを最小限に抑えるための必要な措置を講じています。


 
10 監視体制の強化が必要ではないのですか?
  (答)

1 平成13年9月12日以降、全国の全ての牛(約459万頭)の飼養農家(約14万戸)に立入調査を行い、牛に異常がないのか確認するとともに神経症状を呈する牛の家畜保健衛生所への連絡通報を行うように周知しました。

2 また、平成13年10月18日以降と畜場において、BSE全頭検査体制が確立しました。さらに、農場段階においては中枢神経症状を示した全ての死亡牛のほか24ヶ月齢以上の死亡牛について も年間4,500頭の検査を行うこととしました。

  なお、死亡牛の検査頭数は、今後拡大することとしています。


  
11 疑わしい食肉が流通することはないのですか? 牛肉の安全性の確保に向けた農林水産省と厚生労働省の連携または県内の連絡体制は十分ですか?

  (答)

 1 農林水産省と厚生労働省が協力して、平成13年10月18日から、

  (1)食肉処理場において、全ての牛について、BSE全頭検査を実施しています。

   この検査は、1頭の陽性牛も見逃しません。

  (2)BSE全頭検査にもかかわらず、全ての牛について、脳、脊髄、眼、回腸遠位部を

   除去・焼却しています。

  (3)農場において、中枢神経症状を呈する牛のBSE検査を実施し、検査結果にかかわらず

   全て焼却しています。

 
これにより、安全な牛だけが、食肉処理場から市場に出回り、それ以外のものは食用としても飼料原料としても一切出回ることのないシステムが確立されています。


 2 この検査により3頭目、4頭目の感染牛が発見されました。

  このことは平成13年10月18日以降のBSE全頭検査体制が有効に機能していることを示しています。

  
  今後、BSEの牛が確認されるとしても、食料品である牛肉は全く安全です。

  

  沖縄県としては、昨年9月の千葉県での1例目の発生を受けて、農林水産・福祉保健、商工労働、文化環境、教育庁等の県関係部局を構成員とする「沖縄県牛海綿状脳症対策本部」を設置し、部局間の連絡体制の強化を図りつつ、その中で総合的な対策を企画調整し、推進しております。

  なお、事務局は農林水産部畜産課に置かれています。

U 沖縄県の対応について
 
 沖縄県では安全な畜産物の生産と供給のために、

(1)家畜防疫員(獣医師)が県内全ての牛農家に対して立入検査を実施し、健康状態を確認しています。異常を示す牛は見つかっていません。

(2)県内に流通している飼料メーカーに肉骨粉等の使用状況を調査しました。

  調査の結果、平成6年以降、乳用牛及び肉用牛向けの飼料には、肉骨粉等は使用されていません。

  (この病気は牛海綿状脳症に汚染された肉骨粉等を含む飼料を食べることにより感染するとされています)

(3)牛飼養農家に対して、肉骨粉等を牛に給与しないように、情報の周知徹底に努めています。

  (牛向けの飼料に肉骨粉等を使用することは禁止されています)  


  〜牛・山羊へ与える濃厚飼料は牛・山羊専用の飼料にしてください〜


V 農家立入調査の結果について

立入検査が終了しました。

         立入検査の結果(最終)
                                        
沖   縄   県
飼養総数
調査実数
(最終)
乳用牛
戸数
146
146
100.0%
頭数
7,661
7,973
104.1%
肉用牛
戸数
3,472
3,486
104.1%
頭数
80,491
80,140
99.6%
合計
戸数
3,618
3,632
100.0%
頭数
88,152
88,113
100.0%

牛海綿状脳症(BSE)を疑う牛は

                 認められていません
 

W 問い合わせ等

牛海綿状脳症に関するお問い合せ先
沖縄県農林水産部畜産課 那覇市泉崎1−2−2 TEL 098−866−2269
中央家畜保健衛生所 大里村大里2505 TEL 098−945−2297
北部家畜保健衛生所 名護市伊差川31 TEL 0980−52−2939
宮古家畜保健衛生所 平良市西里1951 TEL 09807−2−3321
八重山家畜保健衛生所 石垣市大川99 TEL 09808−2−2041
家畜衛生試験場 那覇市古波蔵112 TEL 098−832−1515

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